研究概要 |
1.データベース用のサーバーを立ち上げ、Gボール運動検索システム(全168件)を構築した。人数・形態・ねらい・コーディネーション(定位能力/変換能力/連結能力/反応能力/識別能力/リズム能力/バランス能力)難易度・対象(小学生/中学生)から動画データを閲覧できる。また、この運動内容について、ネット上でアンケート調査を行い、運動プログラムについての改善に役立てる資料を得ることを可能とした。URL:http://gy.taiiku.tsukuba.acjp/yoka/ 2. Gボール運動が児童の座位姿勢に与える影響について基礎的な知見を得ることを目的として,Gボールを用いた座位バウンド運動を行わせ,運動の前後ならびに運動中における姿勢変化について動作分析と内省調査を行った。この際、姿勢の良否を示す値としてBED(Back-Ear-Distance :垂直線検査法に基づき,耳珠点からの鉛直線と背部最突出部の鉛直線との水平距離)を算出し,頭部の前出と円背を表す指標とした。その結果、座位姿勢のバウンド運動前後におけるBEDの平均値は,バウンド運動前で18.3±3.71cmで,バウンド運動後には17.1±4.04cmへと有意に減少した(P<0.01)。また、15回のバウンド毎に最上位局面と最下位局面におけるBEDの平均値は,いずれもバウンドを重ねながら有意に減少していく傾向が認められた(P<0.05)。さらに、運動後の内省調査では全体の94.1%の者が肯定的な回答を示した。
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