研究課題/領域番号 |
17300195
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研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
中井 隆司 奈良教育大学, 教育学部, 准教授 (90237199)
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研究分担者 |
木原 成一郎 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20214851)
森 博文 京都女子大学, 短期大学部, 准教授 (00342379)
小柳 和喜雄 奈良教育大学, 教育実践総合センター, 准教授 (00225591)
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キーワード | 新任教師の能力基準 / 体育教員養成カリキュラム / カリキュラム・アセスメント / 知識・実践力・職責 / 職能成長 |
研究概要 |
本研究課題は、新任教師の能力基準に基づく体育教師教育カリキュラムとアセスメント・モデルの開発を4年間かけて行うことである。3年目である本年度は、引き続きアメリカとイギリスの体育教師教育カリキュラムとアセスメントに関する情報収集とアセスメント・モデル及びその手法を開発するためのデータを収集することである。 (1)昨年度に引き続き、海外の体育教師教育カリキュラムとアセスメントに関する情報・資料を現地調査した。英語圏では、アメリカの各大学(ウエスト・バージニア大学、テキサス大学)とペンシルバニア州ピッツバーグで開催された研究集会(Historic Traditions & Future Directions in Research on Teaching & Teacher Education in physical Education)を、アジアについては中国・北京市教育委員会を対象に調査研究を遂行した。 (2)能力ベースでみた日本の体育教師教育カリキュラムの実態を明らかにするために、国内の小学校・中高保健体育教員課程認定校(167大学)を対象に調査を実施した。その結果、実践的指導力育成の重要性は認識しつつも、組織的な取り組みが課題であり、教育実習も教免法の最低基準の実施校が多く、実習生の指導も実習校にその多くを頼っており、大学と実習校の連携強化が喫緊の課題であることが明らかになった。 (3)新任体育教師に求められる能力基準に基づく「Webctを用いた職能成長能力養成モデルに基づく体育教師教育プログラム」を作成・試行するとともに、アセスメント・データを収集・分析した結果、知識・実践力・職責(Dispositions)の変容とアセスメント手法の有効性・妥当性を検証することができた。 (4)これらの研究成果の一部を、国内外の学会で研究発表した。
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