研究概要 |
ほん科研?研究の最終年である平成20年度は,まず、研究代表者が第7回(通算)国内研究会(7月22日、筑波大学)を開催し、各共同研究者の活動報告と下記あ研究発表をおこなった。 (1)小林日出至郎(新潟大学)「『イリアス』の運動競技に関する研究一英雄の特性を中心として一」では、『イリアス』の運動競技に関して、「神と英雄」という枠組みからギリシア・スポーツを支える「心性 mentality」の分析が試みられた。(2)木庭康樹(広島大学)「スポーツのゲーム構造論に関する研究一サッカーのゲーム分析のための原理論構築に向けて一」では、「ゲーム構造」という新たな分析視座からサッカーゲーム分析の可能性が探られた。また、(3)佐藤臣彦(筑波大学)は、研究代表者として本研究プロジェクトの研究成果の暫定的総括をおこなった。〔参加者:佐藤臣彦(筑波大学)、樋口聡(広島大学)、小林日出至郎(新潟大学)、新保淳(静岡大学)、杉山英人(千葉大学)、木庭康樹(広島大学)〕また、第8回国内研究会を日本体育学会第59回大会開催時(9月9-12日、早稲田大学)に併行しておこなった。日本体育学会体育哲学専門分科会シンポジウムAにおいて、「身体論への多元的アプローチ(2):身体論の多層的展開」と題する研究発表を、研究代表者の佐藤および共同研究者の木庭の司会により、以下のメンバーによる研究発表をおこなった。 また、第8回国内研究会を日本体育学会第59回大会開催時(9月9-12日、早稲田大学)に併行しておこなった。日本体育学会体育哲学専門分科会シンポジウムAにおいて、「身体論への多元的アプローチ(2):身体論の多層的展開」と題する研究発表を、研究代表者の佐藤および共同研究者の木庭の司会により、以下のメンバーによる研究発表をおこなった。(1)小松恵一氏(仙台大学):哲学的身体論?人間存在にとっての身体性?(2)新保淳氏(静岡大学、共同研究者):科学的身体論?身体における自然性?(3)杉山英人氏(千葉大学、共同研究者):実践的身体論?身体における文化性? これらの発表を通して、現代身体論への新しいアプローチが試みられ、それぞれのテーマに即した成果が提示された。〔参加者:佐藤臣彦(筑波大学)、樋口聡(広島大学)、小林日出至郎(新潟大学)、新保淳(静岡大学)、杉山英人(千葉大学)、木庭康樹(広島大学)、林英彰(京都大学)〕 さらに、研究代表者の佐藤が、韓国ソウルで開催された「2008 KNSU InternationalConference」に招待され、「A significanceof the elitism in sporteducation(スポーツ教育におけるエリート主義の意義)」というテーマの講演を行ない、スポーツにおける価値の多元性について、発表をおこなった(at Korea National Sport University)。
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