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2005 年度 実績報告書

骨格筋における性ホルモン産生

研究課題

研究課題/領域番号 17300204
研究機関筑波大学

研究代表者

目崎 登  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (30010408)

研究分担者 前田 清司  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30282346)
家光 素行  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助手 (90375460)
相澤 勝治  筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 準研究員 (80375477)
キーワード性ホルモン / 骨格筋 / 自己産生
研究概要

性ホルモンは主にアンドロゲンとエストロゲンがある。性ホルモンの産生は男性では精巣よりテストステロン、女性では卵巣よりエストラジオールが主に分泌され、副腎からもデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)が分泌される。これらのホルモンは標的組織にて直接的あるいは間接的に作用する。性ステロイドホルモン合成酵素は性ホルモンの代謝変換に関与する酵素であり、これらの酵素が働くことによって性ホルモンの合成が行われる。近年の報告に出ると、肝臓、腎臓、脳などの部位において、性ステロイドホルモン合成酵素の存在が確認され、このことは、局所での性ホルモン産生の可能性が示唆されている。しかしながら、骨格筋局所での性ステロイドホルモン合成経路の存在は全く不明である。本年度は、骨格筋局所にて、性ホルモン産生がなされているかを明らかにするため、骨格筋における性ステロイドホルモン合成経路の主要酵素の遺伝子およびタンパク発現を検討した。
方法は、10週齢の雄SDラットの骨格筋(腓腹筋、ヒラメ筋、足底筋)にて、主要な性ステロイドホルモン合成酵素(P450scc、P450arom、P450c17、3beta-HSD、17beta-HSD)をRT-PCRおよび定量PCR法を用いて遺伝子発現を評価した。またタンパク発現の評価にはWestern blot法により17beta-HSDおよびP450aromを検討した。その結果、精巣、卵巣、腎臓、肝臓の発現と比べ低値ではあるが、骨格筋にて、P450scc、P450arom、P450c17、3beta-HSD、17beta-HSDのmRNA発現が確認できた。定量PCR法を用いた検討では、3beta-HSD、17beta-HSDおよびP450aromは十分な発現が認められた。さらに、骨格筋にて17beta-HSDおよびP450aromのタンパク発現も認められた。
以上のことより、骨格筋にて性ステロイドホルモン合成酵素の遺伝子発現およびタンパク発現が確認され、骨格筋は性ホルモンを自己産生する臓器である可能性が考えられる。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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