研究課題/領域番号 |
17300218
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
三村 寛一 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (90116179)
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研究分担者 |
奥田 豊子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (90047308)
朝井 均 大阪教育大学, 保健センター, 教授 (60047280)
鉄口 宗弘 大阪教育大学, 教育学部, 非常勤講師 (70397793)
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キーワード | 幼児児童 / ライフコーダ / 酸素摂取量 / 心拍数 / 1日の活動量 / 骨密度 / 運動能力 |
研究概要 |
幼児児童350名を対象に、ライフコーダが運動強度の指標として適切であるかをトレッドミル運動負荷テストを用いて酸素摂取量、心拍数、ライフコーダの運動強度を測定した結果、ライフコーダの運動強度と最大酸素摂取量に対する割合(%Vo2max)がy=9.4437x-1.0308 r=0.842 P<0.001の関係式が得られ、ライフコーダが運動強度の指標として適切であることを明らかにした。 幼児児童を対象に1日の活動量を知るためにライフコーダを用いて1週間の運動強度を連続測定および行動観察を実施した結果、幼児児童の1週間の活動量は各学年男女共に平日に比べて土曜日、日曜日である休日に低い値を示した。平日の活動量はいずれの学年においても男児が女児を上回り総消費量、運動量は学年が進むに従い増加する傾向がみられた。平日と休日の運動量を比較すると休日の運動量は平日の運動量に比べて少ない値を示した。体育がある日と体育のない日の運動量を比較すると全学年の男女において体育のある日がない日を上回った。1日の運動強度の出現率は放課後以降の家庭生活よりも学校生活において高い値を示した。学校生活においては体育の授業時間や休み時間に運動強度が増加する傾向を示した。 幼児児童を対象に超音波法による骨密度測定(古野電気社製 子ども用 CM-100)および生活習慣、骨折に関するアンケート調査を実施し、運動能力テストも合わせて実施した結果、sosの値は男児で8歳、女児で9歳で一時的に値が落ち込むことが認められたが、男児では10歳から11歳、女児では9歳から11歳にかけて加齢に伴い有意に高くなることが認められた。また運動能力が高いものほど、sosの値も高い傾向を示した。 以上の結果、幼児児童における適正運動量はライフコーダによる運動強度で6以上の出現率が10%以上が望ましいと考えられる。
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