研究分担者 |
勝村 俊仁 東京医科大学, 医学部, 教授 (80214352)
村瀬 訓生 東京医科大学, 医学部, 講師 (10317894)
長田 卓也 東京医科大学, 医学部, 助手 (60297281)
木目 良太郎 東京医科大学, 医学部, 助手 (90366120)
江崎 和希 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 研究員 (90375478)
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研究概要 |
本研究は,非利き手側の前腕固定を用い,各種運動トレーニングが機能低下(悪化)予防に有効か否かについて検討した。本年度は,筋不動化の期間中に,持久+筋力トレーニングとずり応力負荷トレーニングを処方した。 被検者:被検者として,健常成人男性12名を対象とし,21日間の上肢ギプス固定を行なった。ギプス固定期間中に,被検者を持久+筋力トレーニング,またはずり応力負荷トレーニングを行う群に無作為に分け,それぞれ,「固定+持久+筋力トレーニング群」,「固定+ずり応力負荷トレーニング群」とした。倫理委員会の審査後,被検者には本研究の方法や意義を十分に説明したうえで,実験を行なった。 実験手順:「固定+持久+筋力トレーニング群」に対しては,週2回の頻度で一時的にギプス固定を解除してグリップ運動トレーニングを行なった。持久トレーニング方法は,動的グリップ運動をギプス固定前の最大随意収縮力の30%(30%MVC)強度で1秒に1回の頻度で疲労困憊まで行なわせた。筋力トレーニング方法は,週2回の頻度で70%MVCのグリップ運動を10回行わせた。「固定+ずり応力負荷トレーニング群」に対しては,週2回の頻度で5分間の動脈血流遮断を行い,血流遮断解除後の反応性充血を負荷した。各指標の測定は,ギプス固定前(pre)と,ギプス固定後(post)の2回施行した。測定指標として,MVC,30%MVC強度の1秒に1回の頻度での動的グリップ運動の持続時間,運動後クレアチンリン酸回復時定数(Tc_<PCr>),上腕動脈血流量,血管内皮機能を測定した。 測定結果:「固定+持久+筋力トレーニング群」においては,固定による筋力低下,持久力低下,および筋有酸素能低下が抑制された。「固定+ずり応力負荷トレーニング群」においては,固定による筋力低下および持久力低下は抑制できなかったが,血流および血管内皮機能の低下が抑制される傾向にあった。
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