研究課題/領域番号 |
17300231
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研究機関 | 東京成徳大学 |
研究代表者 |
深谷 昌志 東京成徳大学, 子ども学部, 教授 (00031542)
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研究分担者 |
開原 久代 東京成徳大学, 子ども学部, 教授 (50369427)
今井 和子 東京成徳大学, 子ども学部, 教授 (40279708)
深谷 和子 東京成徳大学, 子ども学部, 特任教授 (00015447)
周 建中 東京成徳大学, 人文学部, 教授 (80300383)
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キーワード | 少子化 / 育児不安 / 国際比較 / 親性 / 父親の育児関与 |
研究概要 |
育児不安の国際比較調査は平成19年度に平成18年度から継続する形で、北京、ソウル、フフホト(内モンゴル)での調査を完了した。平成17年度に台北調査を実施したので、アジア地区での調査計画は終了した。平成19年には、サンフランシスコの他にマルモ(スウェーデン)での調査を計画し、現地で育児事情の聞き取りを行なうと同時に調査実施のための依頼を行った。 これまでの研究成果を中間まとめの形で刊行したいと考え、20年1月に原稿を渡し、学文社から、20年5月に「育児不安の国際比較」の書名で出版されることになった。なお、平成20年にはサンフランシスコとマルモの調査実施を予定している。 アジアと比べ、欧米での調査研究の実施に多くの障害があり、打ち合わせの段階でかなり難航した。プライバシー感覚が強い社会で育児という私的な領域の調査を行うので、打ち合わせでも困難を極めた。それだけに貴重な資料なので、何とか調査を完了したいと考えている。 これまでのアジア版の調査から明らかになったのは、以下のような結果である。 (1)東京とソウルの育児文化に共通する面が多い。 (2)北京とフフホトは働く母親が主流の育児文化だった。 (3)そうして地域差を超えて、母親になるのは楽しいと答えていた。 (4)生まれてから1歳半までどの地域の母親も育児に苦労していた。 (5)専業主婦の育児不安は高い。 (6)東京とソウルは父親の育児関与が少ない。 (7)どの地域でも、祖父母と同居すると、育児不安が低下する。
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