研究課題/領域番号 |
17300232
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
篠原 聡子 日本女子大学, 家政学部, 助教授 (20307987)
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研究分担者 |
小谷部 育子 日本女子大学, 家政学部, 教授 (20178388)
西川 祐子 京都文教大学, 人間学部, 教授 (50183538)
森 正美 京都文教大学, 人間学部, 助教授 (00298746)
大月 敏雄 東京理科大学, 工学部, 助教授 (80282953)
中村 直美 日本女子大学, 家政学部, 助手 (50386299)
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キーワード | ニュータウン / 中間集団 / 共用空間 / ネットワーク / 国際研究者交流 / 韓国:台湾 |
研究概要 |
共同研究会を4月、9月、12月に開催し、初回の研究会では、現在までのそれぞれの研究内容の報告をするとともに、新たな住まい方の試みとして注目されているコレクティブハウス「かんかん森」(東京都荒川区)を見学し、この企画にあたった「コレクティブハウジング社」の担当者、及び居住者へのインタビューを行った。共用の食事室を持ち、コモンミールを取り入れたコレクティブハウスの運営について説明をうけ、結果として多世代の居住者構成となっている実態を把握した。9月には、外国人居住者が多く居住者し、独特の自治会組織を形成している「横内団地」(神奈川県平塚市)を見学、自治会の役員へのインタビューを行った。外国人居住者との共生における問題の中から、自治会の役割が変化していくプロセスを知ることができた。12月の研究会では、大阪市西淡路地区の建て替えプロジェクト・現代長屋「TEN」を見学し、企画者の寺川政司氏、および居住者へのインタビューを行った。公営住宅の建て替えにあたり、良質な地域コミュニティの維持という観点からの公有地の定期借地と、コーポラティブ方式により建設のプロセスを共有することによる居住者ネットワークの形成の可能性について知見をえた。また、12月17日には京都文教大学人間学研究所公開シンポジウム「ニュータウンで育てる/ニュータウンを育てる」(主催京都文教大学・協賛科研「ニュータウン・大規模団地の地域住環境運営における中間集団の役割と可能性」(基盤研究B)において、大月敏雄が「関東地方のニュータウンの現在」を報告。また、韓国ソウルにおいて篠原聡子がニュータウンにおける共用空間について調査を開始。初年度の報告をソウルカンウン大学において行った。その他、イギリス・ロンドン郊外、台湾・台北におけるニュータウンの視察を行った。
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