研究分担者 |
安達 裕之 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20012495)
加藤 道夫 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70169522)
山口 泰 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80210376)
横山 ゆりか 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助手 (20251324)
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研究概要 |
本研究の目的は、市販3D-CAD/CGを用いた演習を通してコンピュータによる図的表現・図形処理技術の基礎を習得するカリキュラム(グラフィックス・リテラシー・カリキュラム)を開発することにある。なお、このカリキュラムは、平成19年度から東京大学教養学部において本格実施する予定である。 平成18年度には、現行の「図形科学実習」の時間枠を用い、5クラス(〜500名)で大規模試行教育を実施した。各単元において、はじめに60分程度の講義および操作法練習を行い、その後、演習課題を行わせた。各単元毎にレポートを提出させ、レポートには遂行した課題、課題作成時間、講義(説明)が分かりにくかった点・演習時に困難を感じた点などを記載させた。この他、演習で作成したコンピュータ・ファイルも提出させた。授業終了時には、学生による授業評価アンケートを実施した。また、サンプルクラス(2クラス)で授業の前後に空間認識力テスト(MCT)を実施した。これらを総合的に分析した結果は以下の通りであった。 ・履修者数・単位取得率:履修者541名中449名が単位を取得できた(単位取得率:83%). ・課題作成時間:一部の課題を除けば,適切な自習(60分/週)をすれば課題を実施できることがわかった。 ・学生による授業評価結果(回答者数:350名):従来の図形科学実習(CGプログラミング,手描き製図)に比べて,「難度」については低く,「説明」は分かりやすく,「知識」については役立ったと回答しており,「総合(評価)」も高かった. ・空間認識力テストの結果:授業前後で実施したMCTには有意な差は認められず、当該授業による空間認識力の育成効果は認められなかった。 平成18年度の試行教育結果を踏まえ、教材を改定し、平成19年度の本格実施に備えた。
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