研究概要 |
平成17年7月7-9日、ハミルトン(ニュージランド)において開催されたAustralian Science Education Research Association LTD第36回会において"Anti-essentialism for equitable treatment of scientific and indigenous worldviews in science education"と題する研究発表を行った。この発表は、「自然」概念の文化依存性を比較するための基本的枠組みを構築するためのものである.また、カーティン工科大学にVisiting Scholarとして一週間滞在し、Dr.Peter Taylorをはじめモザンビークから博士課程に留学している研究者達と言語と自然観に関する研究討議を行った。加えて、本研究の理論的指針を与える『神と自然の科学史』(講談社)を出版した。(川崎) CSSEのチェアパーソンとして、当該リストサーブの維持管理に努めた。この作業により、本研究課題に関連する資料収集に対する見通しが大変良くなった。なお、実際面からのアプローチである『科学と教育のはざまで』(東洋館)を出版した。(小川) フィリピン及びケニアにおいて,教科書・シラバス等の資料収集を行うと共に学校や教員研修機関を訪問し,科学教育における自然観に関する調査を行った。また、本研究に関連して、セントジェローム学園(フィリピン)から研究協力に対する感謝状(2005年9月20日)が送られた。感謝状の内容は以下の通り:マニラ郊外にあるセントジェローム学園が,教育の質的向上を目指して取り組んでいる研究実践に対し,隅田が日本の科学教育経験を紹介しながら,第二言語で西洋科学を学ぶことに伴う問題点や解決策に対する具体的で実践的なビジョンを提供したことを評価したもの。(隅田)
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