研究課題/領域番号 |
17300251
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
川崎 謙 高知大学, 教育学部, 教授 (00116451)
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研究分担者 |
小川 正賢 神戸大学, 発達科学部, 教授 (80143139)
隅田 学 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (50315347)
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キーワード | 科学教育改革 / 科学教育の理念構築 / 非西欧 / 自然観 / 比較科学 |
研究概要 |
Universiti Kebangsaan Malaysiaとの研究面における連携をより一層深めた。現在マレーシア国の理数科教育は、その教授言語をマレー語から英語へと変更する途上にあり、教授言語と児童生徒の母語とのかかわりにおいて科学教育改革の指針を得ようとする本研究の観点からすれば、非常に興味深い言語・文化的「実験」を遂行しつつある。今年度の研究成果の一つである"Towards Worldview Education Beyond Language-Culture Incomnensurability (International Journal of Science and Mathematics Education)"は、この渦中にある同大学の育研究者によって、マレーシア国の「実験」に新たな意義付けを可能にする理論として高く評価された。又、"Incommensurable But Explicable"と題する口頭発表をUniversiti Brunei Darussalamにおける国際学会において、"Application of Axiomatics Model to Science Education Research"と題する口頭発表をXII IOSTE Symposiumにおいてそれぞれ行った。(川崎) 前年度に引き続き、カルチュラル・スタディに興味を持つ科学教育研究者の世界的ネットワークの維持に努めた。今年度は、台湾の国立高雄師範大学及び国立屏東教育大学を訪問し、研究者・大学院生・小中の現職教員との研究討議・資料収集を行った。また、カナダを代表する科学教育研究者の一人である、Glen AIKENHEAD教授との共著で"Indigenous Knowledge and Science Revisited"と題する論文を"Cultural Studies of Science Education"誌に掲載した。(小川) 昨年に続き、フィリピンの学校や教員研修機関との関係を深め、科学教育について教科書・シラバス等の資料収集を"College of Education, University of the Philippines"において行った。更に、当該国の共同研究者の協力を得、いわゆる土着科学の観点から、フィリピンにおける幼児の科学教育に視点を拡大した研究を行った。この成果は、フィリピンの研究者との共同研究"Developing an Indigenous Science Curriculum for Kindergarten in Philippines"としてまとめられた。また、韓国で開催された"Pacific Early Childhood Education Research Association 2006 7th Conference"においても口頭発表された。(隅田)
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