研究課題
今年度の研究成果は、次の通りである。1.電子情報通信学会枝術研究報告に“聴覚障害者のための携帯電話を用いたリアルタイム文字提示システム"という論文名で発表した。この論文では、学年別に対応した漢字のみに自動で漢字の読みを付加してかな漢字混じり文を提示するシステムを開発したことと、講義の理解についてかっこ付き読みの効果をアンケート調査の結果から検証した。2.リアルタイムで話者の音声を速記用のキーボードを用いて、携帯電話に学年別に対応した漢字にルビを自動的に付加してかな漢字混じり文を提示する機能や、専門用語等の文字色を設定できる機能、文字サイズ、スクロール速度設定機能、文字更新時間、禁則処理、句点で自動改行する機能、発話内容を最初に戻って再表示する機能等を装備した携帯電話学年別ルビ付加リアルタイム文字表示システムを開発した。3.リアルタイムで話者の音声を速記用のキーボードを用いて、機種依存性がない音声通話と文字提示が同時に処理できる"Microsoft Windows Mobile"を搭載したモバイルホンに学年別に対応した漢字にかっこ付きで読みを付加してかな漢字混じり文を表示するモバイルホン学年別かっこ付きリアルタイム文字提示システムを開発した。4.映像切換機能と手話通訳者や話者の映像と前記のようなルビ付きのリアルタイム文字提示、それとパワーポイントのような説明資料を1つの画面に合成して提示できる操作方法と設置が簡単な装置を開発した。
すべて 2008
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電子情報通信学会技術研究報告 VOL.107、No.462
ページ: 37-41