研究分担者 |
竹俣 一也 金沢工業大学, 基礎教育部, 助教授 (50167491)
直江 伸至 金沢工業高等専門学校, 電気情報工学科, 教授 (00249781)
南出 章幸 金沢工業高等専門学校, 電気情報工学科, 助教授 (20259849)
古川 哲郎 金沢工業大学, 基礎教育部, 講師 (40343644)
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研究概要 |
本年度は,教材の基礎的なデータを収集することを目的として実施した. 1)金沢市内大気環境計測 スカイラジオメータを用いて,大気エアロゾルの光学的厚さを終日観測した.この観測は平成15年度から実施しており季節毎に変化する大気の情報を測定し続けている.長期間測定することで,春先の黄砂飛来時における大気混濁度の変化を具体的な数値として示すことができる.現在,データ整理中である. 2)金沢市内熱環境計測 平成15年度から兼六園を中心に半径4km内32か所の観測サイトにおいて実施している気温・湿度観測を本年度も継続して実施した.本年度の測定観測ポイントは,44か所に測定範囲を広げた.測定ポイントにおける1日の温度変化を地図に表現し,視覚的に温度分布を判るようにした.平成17年の真夏の最高気温日には,夜間において市街地から山側郊外にかけて気温が変化していることを数量的に示した.また,金沢城周辺について赤外線カメラを用いて熱環境状況を測定した.その結果,兼六園周辺の緑が温度を下げることを視覚的および数量的に示した. 3)穴水湾環境計測 穴水湾の生態系調査を目的に環境計測として海域の環境変動を測定した.測定項目は水温,濁度,水深,塩分濃度,クロロフィル濃度,流向,流速を測定した. 4)オセアニア地区での環境調査の実施 四季に富んだ金沢市の熱環境の重要性を理解するために,南半球(オーストラリア)における熱環境画像を調査した.観測日では西日による影響で午後4時ごろ一時的に気温が上昇しており,日本とは若干異なる傾向を示していた.今後,継続的に測定することでこの傾向が明らかにできると考えられる.
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