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2007 年度 研究成果報告書概要

相互的・社会的納得観に基づく納得技術教育手法および学習支援システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17300260
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育工学
研究機関茨城大学

研究代表者

鈴木 栄幸  茨城大学, 人文学部, 教授 (20323199)

研究分担者 山下 淳  筑波大学, システム情報工学研究科, 講師 (80345157)
加藤 浩  メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (80332146)
舟生 日出男  広島大学, 工学研究科, 准教授 (20344830)
望月 俊男  東京大学, 大学総合教育研究センター, 客員准教授 (50379468)
久保田 善彦  上越教育大学, 大学院・教育研究科, 准教授 (90432103)
研究期間 (年度) 2005 – 2007
キーワード納得技術 / 多声性 / 思考過程の共有 / マンガベース思考 / CSCL / 対話理論
研究概要

本研究では、納得・説得教育のための教育手法の提案と支援システムの開発を目指した。そのために、具体的な納得・説得過程の分析をおこなった。その分析では、大学生がプレゼンテーションを構成する2つの場面を取り上げ、かれらが、どのように他者の納得を引き出すプランニングをおこなうかを、ビデオ分析の手法で明らかにした。その結果、納得プランニングにおいて、関連する人々の人間関係の把握、人々の声の想定、それらの声を用いた対話シミュレーションがなされていることがわかった。この知見に基づいてマンガ表現法というアイデア洗練手法を考案した。この方法は、自分のアイデアを、マンガの形式で表現し、それをもとに振り返りや議論をおこなう手法である。大学生を対象にした複数の授業においてこの手法を実施し、その効果を確認した。その後、その手法の実施を支援するための学習システムVoicingBoardを開発した。VoicingBoardは、マンガの作成を支援するためのネットワークアプリケーションであり、操作性の高いインタフェースを備えるとともに、他者のマンガを参考にして自分のマンガを洗練するための機能(並置モードおよびアクターデータベース)を備えている。システムの評価は、大学生を対象とした情報教育の場として行った。インタフェース評価より、VoicingBoardが、(1)容易に習得可能であり、(2)アイデアのマンガ表現がスムースにおこなえ、(3)完成したマンガを検討・修正することが負荷なくできる、ことが明らかになった。ビデオ分析の結果、VoicingBoardが、納得を構成するための社会的ネットワークを拡げていくことに寄与していることがわかった。実践を通して、システムの改善点も明らかになった。具体的には、(1)授業実践のためには、印刷機能が必須であること、(2)漫画を拡大する機能が必要であること、(3)細かい表現のための画機能が必要であること、等である。これらの機能を追加し、追加の実践評価をおこなった。システム開発と並行して、VoicingBoardを利用した納得・説得訓練の授業案を複数提案し、実践をとおして、手直しをおこなった。研究終了後、これらの実践案とシステムを合わせて、公開する予定である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] プレゼンテーションの対話的構成過程に関する事例研究2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木栄幸・加藤 浩
    • 雑誌名

      メディア教育研究 Vol.4 No.2

      ページ: 53-70

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 発見的学習活動における創発的分業を支援するCSCLシステムの開発2008

    • 著者名/発表者名
      舟生日出男・鈴木栄幸・久保田善彦・平澤林太郎・加藤 浩
    • 雑誌名

      メディア教育研究, Vol.4 No.2

      ページ: 7-12

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 同期型CSCLシステムのサムネイルによるアウェアネス支援の研究2008

    • 著者名/発表者名
      平澤林太郎・久保田義彦・鈴木栄幸・舟生日出男・加藤 浩
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌 Vol.31

      ページ: 49-52

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Case study of dialogic construction of presentation2008

    • 著者名/発表者名
      H. Suzuki, et. al.
    • 雑誌名

      Journal of Media Education Study Vol.4, No.2

      ページ: 53-70

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] Development of CSCL system that support Emergent Division of Labour in discovery learning2008

    • 著者名/発表者名
      H. Funaoi, et. al.
    • 雑誌名

      Journal of Media Education Study Vol.4, No.2

      ページ: 7-12

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] Study of awareness support by thumb nail function of CSCL system2008

    • 著者名/発表者名
      R. Hirasawa, et. al.
    • 雑誌名

      Japan Journal of Educational Technology Vol.31

      ページ: 49-52

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [学会発表] プレゼンテーションの多声的構成を支援する漫画作成ツールの開発2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木栄幸・加藤 浩
    • 学会等名
      日本教育工学会第23回全国大会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2007-09-23
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] VoicingBoard : Supporting Multivoiced Formation of Persuasive Presentation2007

    • 著者名/発表者名
      H. Suzuki, et. al.
    • 学会等名
      Japanese Society of Educational Technology Annual Conference
    • 発表場所
      Wasada Univ.(Tokorozawa)
    • 年月日
      2007-09-22
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2010-02-04  

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