研究課題/領域番号 |
17300283
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研究機関 | 独立行政法人メディア教育開発センター |
研究代表者 |
近藤 喜美夫 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (40249925)
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研究分担者 |
大澤 範高 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (30251721)
浅井 紀久夫 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 准教授 (90290874)
田中 健二 独立行政法人情報通信研究機構, 総合企画部, 主任研究員 (80280551)
武藤 憲司 東京都立産業技術高等専門学校, 医療福祉工学コース, 准教授 (30259832)
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キーワード | 遠隔コミュニケーション / 支援システム / 教育交流 / テレビ会議 / 音響制御 |
研究概要 |
語学、科学技術、文化等様々な分野での国際教育交流を行うには、映像音声を中心にした遠隔コミュニケーションを円滑にする仕組みが必要である。本研究では、映像音声に含まれる情報(特に言語が異なる場合の文字情報)を抽出し、学習者側に注釈情報(翻訳や幾何学データなど)を提示する機能を開発することが主な目的である。昨年度までの研究をベースに、以下の研究項目について並行して研究を進めた。 (1)画像認識処理 映像内に含まれる語句や幾何学形状を検出し、認識する機能が安定的に動作するようにした。また、抽出した文字情報を基に映像内の配置に連動して図や三次元モデルを配置・提示する手法を提案した。プロトタイプ・システムを構築すると共に、評価実験から遠隔コミュニケーションの質を改善する可能性が示唆された。 (2)基盤ネットワーク 教育交流を円滑に行うための基盤ネットワークの構成を検討した。特に、遠隔コミュニケーションで映像音声を安定的に交換できる衛星通信システムについて教育交流に適した構成について吟味した。 (3)音響制御機能 遠隔コミュニケーションを行う際の作業性や臨場感を向上させるために、周囲音と特定音の同時取得が可能な骨伝導素子を用いた通話装置を構成した。骨伝導素子を用いた通話装置について、骨伝導マイクロホンの話者音声に会場の拡声音が混入する場合の音響特性を評価した。 (4)情報提示手法 情報を効果的に提示する手法について検討した。提示装置としてデスクトップ・ディスプレイ、高臨場感を提供する没入型ディスプレイ、頭部装着ディスプレイを想定し、立体視環境における知覚特性実験を実施した。
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