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2005 年度 実績報告書

複合現実感による推定支援型展示手法の実用化-古生物の骨格・生体復元への応用-

研究課題

研究課題/領域番号 17300284
研究機関独立行政法人メディア教育開発センター

研究代表者

近藤 智嗣  独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (70280550)

研究分担者 芝崎 順司  独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (60270427)
稲葉 利江子  独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助手 (90370098)
有田 寛之  国立科学博物館, 本館展示準備室, 教育普及官 (70342938)
真鍋 真  国立科学博物館, 地学研究部, 主任研究官 (90271494)
キーワード博物館 / 展示 / 複合現実感 / ユーザインタフェース / 古生物
研究概要

複合現実感(MR : Mixed Reality)は,3DCGによるバーチャル物体をあたかも実空間内に存在するかのごとく提示する技術であり,本研究はこの技術を博物館の展示に応用することが目的である.
本年度は,国立科学博物館新館「恐竜の謎を探る」の剣竜のステゴサウルスと鎧竜のエウオプロケファルスが展示されているコーナーを対象とし,化石骨格標本に生体復元された3Dモデルを合成して提示するシステムのプロトタイプを開発し評価した.
システムの開発にあたっては,まず,このコーナーのミニチュア模型を制作し,展示室内でのCGとの合成方法を検討した.この過程で,推定支援型展示の機能として,テクスチャの切り替え方法,注釈の表示方法,半透明表示,音声などについての動作を確認した.次に,実際の展示室での表示実験による調整を繰り返してプロトタイプを開発した.
実際の展示室での評価実験は,平成17年12月5日の休館日に行った.この実験で使用したコンテンツは,推定支援型展示の効果を検証できるように,その機能を含めた10分程度のプログラムとした.被験者には,恐竜を専門とする大学院生4名と一般の大学生10名とした.使用した機器は,ハンドヘルド型のPCとヘッドマウントディスプレイを使用し,それらの比較も行った.CGと実物を合成する方法にはARToolKITというソフトウェアライブラリーを使用し,展示室内にマーカーを3カ所に設置した.評価の結果は,複合現実感と推定支援型展示については,効果のある評価を得られたが,マーカーの認識とCGの安定性について問題点が指摘された.今後は,この問題点を改善するため,マーカーを使わず,磁気式の位置センサーによる位置合わせ方法のシステムを開発し,コンテンツの充実と評価を進める計画である.
今後は,この問題点を改善するため,マーカーを使わず,磁気式の位置センサーによる位置合わせ方法のシステムを開発し,コンテンツの充実と評価を進める計画である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 化石骨格標本のための複合現実感による推定支援型展示システム2005

    • 著者名/発表者名
      近藤智嗣, 稲葉利江子, 芝崎順司, 有田寛之, 真鍋真
    • 雑誌名

      第12回日本教育メディア学会年次大会発表論文集

      ページ: 180-181

  • [雑誌論文] ミクストリアリティ技術による学習環境の拡張,

    • 著者名/発表者名
      近藤智嗣
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌 (印刷中)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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