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2006 年度 実績報告書

衛星SARを用いた遺跡探査技術に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17300291
研究機関東海大学

研究代表者

惠多谷 雅弘  東海大学, 情報技術センター・係長, 技師補 (60398758)

研究分担者 下田 陽久  東海大学, 情報技術センター, 次長・教授 (20056245)
坂田 俊文  東海大学, 総合科学技術研究所, 教授 (90055814)
キーワードALOS / PALSAR / 遺跡 / 土壌水分率
研究概要

2006年1月,日本の地球観測衛星ALOSが打ち上げられ,試験運用後,同年9月より通常運用が開始された。今年度の研究では,エジプトのサッカラからダハシュールにかけての砂漠地域を対象に,宇宙航空研究開発機構(JAXA),エジプト国立リモートセンシング宇宙科学局(NARSS),エジプト考古庁など,各機関の協力を得て,試験運用中のALOS搭載Lバンド合成開ロレーダPALSARを利用した衛星観測と地上(現地)における同時検証実験を行った。
実験では,地下探査におけるSARの後方散乱特性への関与が論じられている地上パラメータの中から,特にレーダの入射角,土壌水分率の関与に関する調査に主点をおき,2006年8月12日と同14日に2度にわたって実施した。レーダの入射角の関与に関する調査では,JERS-1のLバンド合成開口レーダによって既に発見されている未発掘のエジプト王朝時代遺跡Site No.29地点をターゲットに,PALSARの観測を異なるオフナディア角(36.9度および50.8度)で実施した。さらに,埋没遺跡存在地点の土壌水分率とレーダの後方散乱係数の関係を理解するため,PALSARの観測時刻前後のSite No.29地点における土壌水分率の計測を同時に行った。以上の調査によって,極めて乾燥した砂漠領域に存在する埋没遺跡とLバンド合成開口レーダの後方散乱特性との関係を検討する上で最低限必要な基礎データが取得できた。
現在,PALSARの後方散乱係数と地上計測データとの関連性を検討中であり,今後は調査地点をさらに増やし,衛星SARを用いた遺跡探査技術確立,および精度向上のための地上調査を継続する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 衛星リモートセンシングデータを用いた古環境・遺跡調査に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      惠多谷雅弘
    • 雑誌名

      東海大学大学院平成18年度博士論文

      ページ: 1-237

  • [雑誌論文] 衛星リモートセンシングデータを用いた古環境・遺跡調査に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      惠多谷雅弘
    • 雑誌名

      THE JOURNAL OF SURVEY 「測量」 Vol.56 No.12

      ページ: 8-11

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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