研究分担者 |
海津 正倫 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (50127883)
中村 俊夫 名古屋大学, 年代測定総合研究センター, 教授 (10135387)
茅根 創 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (60192548)
長岡 信治 長崎大学, 教育学部, 助教授 (80244028)
鈴木 毅彦 首都大学東京, 都市環境学部, 准教授 (60240941)
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研究概要 |
(A)地形・表層地質情報に基づく近未来予測手法のレビューとして,従来から実施されてきた地形・表層地質情報に基づく近未来予測手法の事例を収集し,データの質と量,予測手法,予測の有効性につき資料を収集して体系的に整理した.この結果をもとに平成18年以降のフィールド調査・分析の方針の検討を行った. (B)近未来予測に必要な精度の高いデータを取得するうえでの技術的課題を検討して,テフラ分析装置の整備を行い,広島大学に温度可変型屈折率測定装置を導入した.また,EDS型X線マイクロアナライザを用いた火山ガラスと斑晶鉱物の主成分化学組成分析を精度良く行うための標準試料を検討して導入した. (C)補完的年代測定手法に関する先行調査として従来の年代推定手法を補完して近未来予測に有効な手法について調査した.調査対象とした年代測定手法の中から,OSL年代測定と宇宙線生成核種による暴露年代測定について専門家のアドバイスを受けて本研究への適用可能性を検討した。 (D)実証研究のテストフィールド選定のための予備的調査として,阿蘇火山と九州中部・および北海道西部のフィールド調査を行って,テフラ層序と年代,テフラから推定される爆発的火山活動の時空間分布の復元について調査研究を進めた.これをもとに突発的自然事象や環境変動シグナルの賦存状況,年代試料の状態等を調査して,次年度以降の詳細調査のための用地選定に必要な情報を収集した.
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