研究分担者 |
松山 洋 首都大学東京, 都市環境学部, 助教授 (50264586)
篠田 雅人 首都大学東京, 都市環境学部, 准教授 (30211957)
中山 大地 首都大学東京, 都市環境学部, 助手 (90336511)
上田 豊 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (80091164)
青木 賢人 金沢大学, 文学部, 助教授 (30345649)
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研究概要 |
研究に必要な備品・空中写真・衛星画像・地図などを購入・入手した.モンゴル・天山山脈地域へ情報収集のため研究分担者を派遣した.衛星画像の判読などの作業を行った. 東ネパールでは,コロナ衛星写真,空中写真,ASTER衛星画像の比較から,最近50年間の氷河・氷河湖・崩壊地形などの変化をカタログにした(岩田・小松,2006). インドヒマラヤ地区については,次年度の現地調査に備えて国内のインド人地質研究者と連絡を取り,資料入手方法について相談するとともに,論文等の資料整理をおこなった. コロナ衛星画像と最近のASTER衛星画像の比較によって,パキスタン北部の氷河の最近の縮小が小さいことが明らかになりつつある. モンゴル西部地域については,氷河のマッピングを1970年作成の地形図を基におこなった.この地形図は1948-1950年に撮影された航空写真から作成されたものであり,この時期における氷河状況が明らかになった.現在2000年撮影のLandsatデータより氷河のマッピングを行っており,半乾燥域であるモンゴル西部地域の50年間の氷河変動が明らかになりつつある.また,モンゴルの過去41年間における積雪深の変動と大気現象との関係について解析を行った結果,寒冬と暖冬で大雪となる二つの大気循環パターンの詳細があきらかになった. 天山山脈では,バルハシ湖流域の水利用の実態を視察し,現地の研究者から氷河や氷河湖に関する情報を収集した.さらに,山岳地域における大縮尺の地図に関する情報を集めた.詳細は松山(2006a,2006b印刷中)で報告した.「天山山脈周辺の水文学的解析」の一環として、バルハシ湖に流入する河川流量と人為的水利用の長期変動を明らかにした(Kezer and Matsuyama, 2006 印刷中).
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