研究概要 |
1 ヒートアイランド緩和装置の一つとしての屋上緑化の効果に関しては,小規模・中規模・大規模の各屋上緑化を対象に,人体への反応を把握するために熱中症指数であるWBGTを実測してみて,規模の大きい屋上緑化ほど体感緩和効果があることを明らかにした。 2都市大気の温暖化緩和のもう一つの装置としての特殊舗装面(保水性・透水性の2面)に関しては芝生の比較は科研初年度および2年度に明らかにしたが,都市構成物のアスファルト面及びコンクリート面との熱収支の比較観測を実施し,特殊舗装面の冷劫効果が大きいこと,特に保水性面が大きいことが明らかになった。 3以上の本年度の成果を含め,昨年度までの実験研究成果をまとめ,更には本研究実施に入る前の予備的研究(ヒートアイランドの実態,メカニズムおよび影響など)などをも含めて全体をまとめて報告書を作成した。
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