研究課題
平成18年度には、北太平洋中部亜寒帯におけるセディメントトラップの揚集ならびに、北太平洋中部亜寒帯およびべ一リング海の2定点でのトラップ係留を行った。採取したセディメントトラップ試料に関して以下の分析ならびに解析を行った:全重量、炭酸カルシウム、生物源オパール、有機物のフラックス分析、および珪藻の種構成の解析を行った(次ページ研究成果参照)。2005-2006年にかけての北太平洋中部亜寒帯でのフラックスは比較的低く、今までの平均値以下の数値が記録された。珪藻フラックスに関しては、1990-1998年の8年分のフラックス変動の解析を行い月刊海洋にその解析結果を発表した(次ページ研究成果参照)。珪藻の種構成やフラックス値で見る限り顕著なフラックス増加や減少は見えないものの、珪藻種の含有率(%)に関して、増加するものと減少するものが僅かに見い出された。これが、即地球温暖化現象に対比できるかどうかは、今後の年次を追っての試料解析によるところが大きく、継続して観測を行う予定である。
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