研究課題
平成19年10月に国際workshop「WORKSHOP ON CHEMICAL REFERENCE MATERIALS INOCEAN SCIENCE」をつくばで開催し、本研究の目標の一つである海水中栄養塩についての国際的な合意による定義とスケール(国際栄養塩スケール)の確立を推進するための議論を行った。これにはこの分野で研究を行っている4名の国外の研究者を招聘した。本workshopの合意により、国際栄養塩スケールを確立する国際的な共同行動を開始した。DIC-栄養塩無毒一体標準について、第7回から第9回までの試作実験と過酷環境での保存実験を行った。目標を達成するために必要な、CO2のガス交換を遮断し保存中にDIC濃度の変動を生じさせずかつ栄養塩濃度変化を生じさせない容器と外装の組み合わせを「金属容器と金属膜入り外装」決定し、実験を行った。この組み合わせにより、容器内部から外部へおよび外部から容器内部への双方向のCO2のガス交換を基本的には遮断することができた。また、分中を行なっている最中におきる気液間のガス交換が無視できない程度である(kgあたり数マイクロモル)ことがあきらかになったので、タンクを連結し分注した量を補充しタンク内の水位を変えないで実験が出来るように装置を改良した。この方式での結果については、現在保存実験を行っている。作成したDIC-栄養塩一体標準を配布し、測定を複数の機関で行っている。
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Analytical Science 23
ページ: 1151-1154