• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

高度なメゾ構造制御を可能にする剛体微粒子シミュレーターの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17310058
研究機関山形大学

研究代表者

香田 智則  山形大学, 工学部, 助教授 (60261715)

研究分担者 西岡 昭博  山形大学, 工学部, 助手 (50343075)
キーワード計算物理 / 高分子構造・物性 / 統計力学 / ナノ材料 / 複合材料・物性
研究概要

「汎用剛体微粒子シミュレータープログラムの開発」,「微粒子分散系のメゾ構造制御」,「シミュレーターを学術的な課題に適用する」の3テーマに分けて,研究計画を実施している.
「汎用剛体微粒子シミュレータープログラムの開発」において,開発中のシミュレーターESCARGOT(Equilibrium StruCture of hARd General ObjecTs)について,平成17年度で完成した基本部分をベースにして,様々な問題に対応するための拡張の仕方を検討した.その結果,基本部分のデータ(基本データ)と,拡張に伴うデータを納めるファイルを別にすることにした.これは,基本データの構造を拡張が必要な度に変更することを避けるためである.別々のファイルに収納されているデータに高速にアクセスするために,データ間のリンク情報を収納するファイルを設けることにした.
「微粒子分散系のメゾ構造制御」については,PVDF[poly(vinylidene fluoride)]にナノメーターサイズのクレイ微粒子を添加することでの結晶構造,電気特性,レオロジー特性への影響を調べた.クレイ粒子の表面構造とPVDFとの相互作用と,クレイ粒子がナノメーターサイズという点から,非常に僅かな添加量にもかかわらず著しい変化がみられ,PVDF/クレイ微粒子複合材料のさまざまな応用性が示された.また,クレイ微粒子を従来よりもPVDF中に分散させる方法を考え試みた.よりクレイ微粒子をPVDF中に分散させることに成功し,物性向上への可能性が示された.
「シミュレーターを学術的な課題に適用する」というテーマにおいては,分子シミュレーションを行う際の計算機資源の節約のために,どれくらい小数の分子で物性値の予測が可能かというテーマを展開するための準備を始めた.フルアトムシミュレーションでは,8個の分子の系で液晶の配向秩序を予測する可能性が示唆できる結果を得ているが,その示唆の妥当性を検証するため,ESCARGOTによる予備シミュレーションを開始した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Monte Carlo simulation of a model system for ferroelectric phase transition in polymers2007

    • 著者名/発表者名
      D.Fukuzawa, A.Nishioka, T.Koda, S.Ikeda
    • 雑誌名

      Polymer Journal 39・3

      ページ: 259-266

  • [雑誌論文] The influence of heat treatment on uniaxial elongational flow behavior of PS/SPS blends2006

    • 著者名/発表者名
      A.Nishioka, A.Minegishi, T.Takahashi, T.Koda, Y.Masubuchi, J.Takimoto, K.Koyama
    • 雑誌名

      Journal of the Society of Rheology,Japan 34・4

      ページ: 189-197

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi