研究課題/領域番号 |
17310064
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
小林 芳男 茨城大学, 工学部, 教授 (40250849)
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研究分担者 |
武田 元博 東北大学, 大学院工学研究科, 助教授 (10333808)
大内 憲明 東北大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90203710)
粕谷 厚生 東北大学, 学際科学国際高等研究センター, 教授 (10005986)
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キーワード | X線造影剤 / MRI造影剤 / カプセル化 / 粒子 / AgI / Gd / シリカ / 液相法 |
研究概要 |
最近、癌病巣のリンパ節の正確な切除を行う方法、すなわちセンチネルリンパ節生検法としてX線造影剤やMRI造影剤を利用した方法が従来法に代わる新たな検知法として期待されている。市販のX線造影剤やMRI造影剤としてそれぞれヨード製剤や希土類錯体が用いられているが、それに含まれるI化合物や希土類化合物のサイズが小さいためリンパ節に留まることができない。また、ヨウ素化合物や希土類化合物の毒性も問題となっている。その解決策としてそれらの造影剤のカプセル化が考えられる。本研究ではI化合物の一つであるAgIおよび希土類化合物の一つであるGd化合物を物理的・化学的に安定なシリカで複合化及びカプセル化し、良好なコアーシェル型複合粒子の合成条件について検討した。 ヨウ素化合物に関しては、AgClO_4水溶液をKI水溶動こ添加することにより得られるAgIナノ粒子を、Gd化合物に関しては、シリカ粒子に均一沈殿法を利用して作製したGdカプセル化シリカ粒子を準備した。これらのコロイド溶液に、各種表面処理をした後、エタノール、テトラエトキシシラン(TEOS)、塩基触媒を順に加えることでシリカカプセル化複合粒子を作製した。 触媒やTEOS等の種々の試料の濃度条件を変化させて複合粒子を作製し、観察と考察を合成条件にフィードバックさせることにより、良好なシリカカプセル化AgI複合粒子やシリカ-Gd-シリカ多層カプセル化複合粒子を合成することができた。現在、これらの複合粒子を用いて動物実験を遂行中である。
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