研究概要 |
昨年度までに構築した「施設内滞留者人口推計モデル」と「都市内移動人口推計モデル」を用いて,都市内滞留者・移動者の時空間分布を推定することで防災計画のための基礎データを整備した。既存の地域防災計画の多くは,最大被害を最小化するための発災時刻として最も不利な条件を想定して策定されているものが多いが,木目の細かい防災計画のためには時刻ごとの特性について考慮する必要である。そこで,曜日変動も考慮できるように,休日の時空間分布についても推定した。また,同時に,発災時における都市内滞留者の行動特性に関するタンケート調査を試み,これをもとに帰宅困難者・徒歩帰宅者の時空間分布を推計する方法について検討した。さらに,帰宅困難者支援・徒歩帰宅者支援のための対策について考察した。
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