研究課題
本研究では、DNAマイクロアレイを用いた遺伝子発現プロファイリングにより応答性を示すことが明らかになった遺伝子についてプロテオーム解析を用いてシグナル伝達系を明らかにすることによりエストロゲンに応答する遺伝子の機能及びネットワークを明らかにすることを目的とする。本年度は、以下の解析を行った。(1)エストロゲン応答遺伝子について、フェノール類やフタル酸エステル類など、様々な化学物質の刺激に対してエストロゲンとの共通性を統計的に比較し、カスケードのもとになる遺伝子機能によるカテゴリー化を行った(Terasaka et al.,2006;及び、論文投稿中)。MAPK及びAKT2に注目して、エストロゲンアンタゴニストのICI 182,780や4-hydroxytamoxifen処理におけるリン酸化状態の変動を指標にシグナルの評価を行うとともに、エストロゲン受容体以外の受容体であるGPR30のカスケードの関与もGPR30遺伝子のノックダウンにより検討した。(2)脳神経系のエストロゲン応答性に関与する遺伝子を解析するために、日本医科大と共同で脳の性分化に関与する部位における遺伝子の発現変動をDNAマイクロアレイ解析により解析した。特徴的な遺伝子に関しては、RT-PCRにより発現変動を確認した。さらに、遺伝子機能別に部位間及び発生の日齢間での変動を検討した。現在、アポトーシスや細胞移動に関係するタンパクに関してウエスタンブロット解析を行っている。
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