研究課題
基盤研究(B)
1)ポリケタイド化合物ライブラリーの創成。植物ポリケタイド合成酵素の鍵となる活性中心のアミノ酸残基1-3個置換することによりオクタケタイド・ヘプタケタイド、ペンタケタイドを作り分けることができるようになった。中でもオクタケタイドについては放線菌を除き、高等植物由来のものとしては初めて縮合環系の生成に成功した。ピロン環に置換する直鎖アルキル鎖を単純に延長することを酵素的に行なうことには困難のあることが窺われた。しかし有機化学的に困難な各種鎖長を有するポリケトメチレン鎖を作り分けることができた。またアントラニルCoAを基質として、ベンザルアセトン合成酵素遺伝子のコードする酵素タンパクを用いて86%の収率で生理活性キノリノンアルカロイド(4-ヒドロキシ-2-キノリノン)の工学的生成に成功した。ペンタケタイドクロモン合成酵素の結晶化とX線解析に成功した。(2)トリテルペン合成酵素由来非天然型新規環状ポリプレノイド創製C_<20>ユニット(=C_<15>+C_5)を合成し、インドールやピロールなど含窒素ヘテロ芳香環とカップリング反応を行うことにより、一連の人工基質を合成し、ゲラニルゲラニオールを用い、同様に反応を行い、5環性閉環生成物と4環性生成物および3環性生成物が得られた。微生物由来スクアレン環化酵素が示す広範な基質特異性と触媒能のポテンシャルには、新規基質アナログや、組換え体の作成を組み合わせていくことで、分子多様性と生物活性を備えた「超天然型」化合物ライブラリーの構築が可能となると期待される。
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