研究課題/領域番号 |
17310142
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
A Dybovski 大阪大学, 大学院・言語文化研究科, 教授 (70252723)
|
研究分担者 |
ヨコタ村上 孝之 大阪大学, 大学院・言語文化研究科, 助教授 (00200270)
藤本 和貴夫 大阪経済法科大学, 教養部, 教授 (70029734)
生田 美智子 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (40304068)
|
キーワード | 日本学 / 日本語教育 / スパルヴィン博士 / 日露関係 / 日本語講師前田清治 / 東洋学院 / ロシアでの日本研究 / 露探 |
研究概要 |
ロシアにおける日本学の歴史を背景に、ロシアと日本の古文保管書、東洋学院通報、XX世紀初頭の雑誌・新聞などに基づいてラトビアのリガ、ウラジオストク、サンクトペテルブルグ、東京、京都、ハルビンなどでのロシア帝国の極東における初の大学である東洋学院の優れた教育者、日本研究家であるE.スパルヴィン教授の人生についての多種多様な資料を分析し、その教育、研究、政治、出版活動を明らかにし、スパルヴィンと、ロシアの極東での日本語新聞『浦潮日報』の編集長和泉良之助、作家二葉亭四迷(長谷川辰之介)、東洋学院の初の日本語講師前田清治などの日本の人物との関係とその運命をたどり、特にスパルヴィンによる学術論文と数々の日本語教科書を分析し、スパルヴィン教授の日本語教育システムを究明してきた。 それと同時に20世紀前半の複雑な日露交流を背景に東洋学院(1920年以降、国立極東大学の中の東洋学部、1939年閉鎖、1962年極東国立大学での日本語講座再開設)後の日本研究家の運命を明らかにし、現代の極東国立大学における東洋学院の学術・教育的伝統の伝承を検討し、2006年の5月6日大阪大学・大学院言語文化研究科において国際シンポジウム「東洋学院における日本学」を開催し、研究結果を"Issues of Japanology"(2006年10月サンクトペテルブルグ)などの国際シンポジウムで発表し、E.スパルヴィンについての論文集を編成してきた(2007年5月にロシア極東国立大学の出版局で出版予定)。
|