研究課題/領域番号 |
17310152
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
藤原 眞砂 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (50209128)
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研究分担者 |
久場 嬉子 龍谷大学, 経済学部, 教授 (50014808)
矢野 眞和 昭和女子大学, 人間社会学部, 教授 (30016521)
平田 道憲 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30111660)
貴志 倫子 福岡教育大学, 教育学部, 専任講師 (60346468)
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キーワード | 生活時間学 / 社会学 / 教育学 / 経済学 / ワークライフバランス / ジェンダー / ジェンダー経済学 |
研究概要 |
19年度の研究の基調は、社会生活基本調査データを用いて、男女の属性を中心に他の諸属性をクロスさせて得た独自集計値を用いて分析、事実発見の作業を続けることであった。藤原は共働き、非共働き世帯票を用いて夫婦の時間構造の解析を進め、ワークライフバランスに関し考察した。また平田は夫婦のタイムプレッシャーの夫婦の相違に関して実証的研究を進めた。藤原、平田は成果を米国統計局で開催された国際生活時間学会において発表した(「11.研究発表」参照)。また、学会ではワークライフバランス関連の研究情報も収集した。貴志もデータ処理に従事し、高校生を持つ世帯の家事の家庭内役割分担に関して考察を進めている。これに関しては平田、藤原が技術的援助を与えた。矢野は他のメンバーに技術的援助を与える一方、自らも最終報告書に向けたデータ処理、執筆準備を続けている。久場は藤原と数回に渉って個別の情報交換を行った。その内容は久場の文献情報に基づく仮説が検証可能か否かに関するものであった。報告書で久場が文献情報の面で貢献するか、もしくは実証的研究にも着手するのかは19年度は方向性が見出せなかった。 19年度に特筆すべきは国際生活時間学会事務局長であるキンバリー・フィッシャー博士を日本の研究会に招待したことである。本科研のメンバーのみならず、総務省統計局、NHK放送文化研究所のメンバー、国内の生活時間研究者にも声をかけ研究会を総務省統計局等で開催し、ワークライフバランス、ジェンダー問題のみならず、現在多国間で展開中の統一生活時間調査の調査フォーマット等の情報も入手した。これを通して本研究プロジェクトメンバーは当該の最新情報の一端に触れることが出来た。藤原は研究会参加者を基盤に国際生活時間学会日本支部を設立した。本プロジェクトは今後、日本支部を国内外のワークライフバランス研究の情報の交換窓口として活用することになった。
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