研究課題/領域番号 |
17310152
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
藤原 眞砂 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (50209128)
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研究分担者 |
久場 嬉子 龍谷大学, 社会科学研究所, 研究員 (50014808)
矢野 眞和 昭和女子大学, 人間社会学部, 教授 (30016521)
平田 道憲 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30111660)
貴志 倫子 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (60346468)
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キーワード | 生活時間学 / 社会学 / 教育学 / 経済学 / ワークライフバランス / ジェンダー / ジェンダー経済学 |
研究概要 |
藤原は平田と共同して総務省の社会生活基本調査のミクロデータを利用するために目的外利用申請を行い、1976年から2006年のデータを2008年12月に入手し、藤原、平田、貴志が現在データ処理中である。藤原と平田は所得と労働時間、余暇時間との関係を考察し、その成果を国際生活時間学会(シドニー大会)にて藤原が発表した。経済学では所得が上昇するにつれ、労働時間がある所得レベルで減少し、余暇時間が反面増大するという、所得志向から余暇志向を論じる理論的仮説がある。藤原、平田は労働時間のみならず余暇行動時間も取りそろえている生活時間データによってこそ、この仮説が検証できると考え、研究に着手した。藤原、平田はこれを島根総合政策学会誌において論文としてまとめた。これは現在、海外の査読誌Social Indicator誌に寄稿中で査読に付されている。久場は雇用形態の多様化という今日的傾向に留意して、ジェンダー間における有償労働時間と無償労働時間の配分とそれらの相互関係について考察を深めた。矢野はデータ処理を補助するとともに男女の不平等と生活の質を論じた。貴志は家庭内のケアの問題を扱うとともに、高校生の家事参加について考察を深めた。 各自、最終報告書に向け作業を進めた。しかし、冒頭に述べたように、新たなミクロデータを入手出来たために、平成20年度の研究は後半にわたって、その処理に忙殺された。しかし、新たな2006年のデータも加わり、今後の研究の飛躍を約束する仕掛けを行うことができた。
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