研究課題/領域番号 |
17320001
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研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
佐藤 康邦 放送大学, 教養学部, 教授 (80012508)
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研究分担者 |
熊野 純彦 東京大学, 大学院人文社会系研究科, 助教授 (00192568)
谷 隆一郎 九州大学, 人文科学研究院, 教授 (60128048)
壽 卓三 愛媛大学, 文学部, 教授 (30186712)
山田 忠彰 日本女子大学, 人間科学部, 教授 (10220386)
下城 一 横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (20345466)
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キーワード | 形態論 / 構造主義 / 人文主義 / 有機体論 / イデア論 / 倫理学 / 生命 / 文化 |
研究概要 |
平成18年度の本研究組織による研究は、各研究グループによる研究の他に、研究分担者、研究協力者の全体が集まる全体会議を夏冬の二回開いた。 夏期の全体会議は、神田学士会館にて開かれ、研究代表者・佐藤康邦による研究経過の報告と本年度の研究計画の説明の後に、研究協力者・古田徹也による『言葉を選び取るとはどういうことか-言語の形態と倫理-』と研究分担者・湯浅弘による『ニーチェにおける生の哲学と形態』の研究報告が行われ、両者に関連して、形態論的倫理学について討論が行われた。 冬期の全体会議は、研究分担者・谷隆一郎の勤務地である九州大学にて開かれ、研究代表者・佐藤および分担者・谷による基調報告の後に、研究分担者・寿卓三による『ハイデッガー存在論における「形態と倫理」』、研究協力者・奥波一秀による『ハイデッガーにおける技術と形態』、また、研究協力者・澁村美貴子による『魂のかたち(形態)と変容』の、三つの研究報告および討議が行われた。 また、小規模なグループ研究としては、たとえば、冬期には神田学士会館において、研究協力者・矢島壮平により『アダム・スミス『道徳感情論』の倫理形態-道徳判断と行為の動機づけ-』が報告され、本研究の主題に則して討議が行われた。 これらの報告を通じて、形態論という媒介を通じての倫理学の研究は、より深められた。また、研究代表者のドイツ語論文、"Westlich und ostlich Kultur bei Watsuji Tetsuro-Phanomenologie und Geisteswissenschaft des Lebens"ほか、出版物を通して、本研究組織の各員の研究成果が、別項の如く公表された。 以上の研究のための会議への参加のために旅費の支払いが行われるとともに、研究資料・書籍の購入、またコンピュータ周辺機器等の機材の購入がなされた。
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