研究課題
1.十五年戦争期の医学研究事例に関する歴史的研究(1)石井機関における医学研究の解明に関しては、常石が『陸軍軍医学校防疫研究報告』(第2部)の内容を分析し、成果を著書1冊として刊行した。また、同誌の掲載論文すべての抄録を作成するプロジェクトを、西山が事務局長、土屋が幹事、岡田・村岡・中川[末永]が会員である「15年戦争と日本の医学医療研究会」のプロジェクトとして実施し、全体の40%にあたる442本の抄録を完成させた。さらに、土屋は中国の研究者と共に進めてきた共同研究の成果を中国語の共著論文として刊行したほか、自らの研究成果を7月末に中国・北京で行われた第22回国際科学史学会大会にて英語で発表した。(2)満州医科大学に関する研究に関しては、中川[末永]を中心に資料を分析し、中川[末永]が講演4回、雑誌論文1本、著書1冊を刊行した。これら2つのサブ・プロジェクトは、7/9に大阪、11/20に金沢、1/28に京都で、のべ10名の研究協力者とともに打合せを行い、成果の集約・進捗状況および今後の計画の確認を行った。また、常石は1/17から1/23まで米国ワシントンDCで、西山・中川[末永]・岡田・土屋は3/4から3/13まで中国ハルビン・瀋陽・北京で、それぞれ文献調査および研究交流を行い、貴重な文献を入手するなどの成果を上げた。2.医学研究倫理学の原理の探究土屋と村岡を中心に、土屋が主宰している「医療倫理学研究会」において毎週輪読会を行い、倫理学的原理の本質と事例に対する役割に関する邦語書籍5冊、英語書籍2冊を精読した。また、土屋は研究成果の一部を1月上旬に大阪大学で行われたワークショップ「福祉・看護・医療における人文・社会科学の挑戦」において発表した。
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日本衛生学会誌 第61巻特別号
ページ: 68-71
医学与哲学(中国・大連:医学与哲学雑誌社発行) 第26巻第6期
ページ: 35-38
15年戦争と日本の医学医療研究会会誌 第5巻2号
ページ: 29-41
医学哲学医学倫理 第23号
ページ: 107-114
ページ: 42-52