研究課題/領域番号 |
17320013
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
藤井 教公 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70238525)
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研究分担者 |
佐藤 錬太郎 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40196291)
細田 典明 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (00181503)
吉水 清孝 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (20271835)
ゆはず 和順 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (80210590)
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キーワード | 神仏習合 / 明恵 / 貞慶 / 仏教批判 / 唱導 |
研究概要 |
本研究は、東アジア文化圏において仏教移入以前に存在していた儒教や、仏教との関わり合いの過程で発展していった道教、さらに極東アジア日本の古代からの神祇信仰などの諸宗教が、それぞれどのように対立し合い、またその対立をどのように超克していったかという問題を、仏教を基軸にして検討しようと意図するものである。本研究は扱う地域、扱う時代が幅広い上、検討トピックも多岐に亘るため、研究代表者はじめ全員が、まず各地域、各時代における必要文献資料の収集に務めた上でそれぞれ各自のトピックの検討を行った。 研究代表者は、日本仏教の分野で中世鎌倉時代の仏教者明惠を取り上げ、日本の神祇に対する信仰が彼の中で仏教思想とどのように折り合っているのかという問題を検討し、日本の神祇信仰と仏教とが個人の中で混然と融和している様相を明らかにした。これは日本における神仏習合の一つのケーススタディである。 また研究代表者は、古代より叡山天台を中心に日本仏教の中で大きな影響力をもった『法華経』経典が、中世を経て室町時代に至る間にどのように唱導されてきたかという問題を取り上げ、日本の神祇との関わりに注意を払いつつ検討した。 研究分担者は中国とインドの領域においてそれぞれトピック研究に従事し、それぞれ別紙記載のような成果を得た(別紙記載の論文は成果の一部である)。
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