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2006 年度 実績報告書

東アジア文化圏における宗教的対立と融和に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17320013
研究機関北海道大学

研究代表者

藤井 教公  北海道大学, 大学院文学研究科, 教授 (70238525)

研究分担者 佐藤 錬太郎  北海道大学, 大学院文学研究科, 教授 (40196291)
細田 典明  北海道大学, 大学院文学研究科, 助教授 (00181503)
吉水 清孝  北海道大学, 大学院文学研究科, 助教授 (20271835)
ゆはず 和順  北海道大学, 大学院文学研究科, 教授 (80210590)
キーワード神仏習合 / 直談 / 法華経 / 唱導 / 朱子学
研究概要

本研究は検討トピックが多岐に亘るため、平成17年度に引き続き研究代表者はじめ全員が、まず各地域、各時代における必要文献資料の収集に務めた上でそれぞれ各自のトピックの検討を行った。
研究代表者は、日本仏教の分野で中世末近世始めに出現した談義所における談義講説の所産の一つ、『法華経直談鈔』を取り上げ、その成立と後世における影響を検討した。それは日本の中世末から近世にかけて天台を中心とする日本仏教が、民衆教化にどのような手段を用い対応したかを探る目的であり、またその時代に神仏習合がどのような状況にあったのかを探るためであった。研究代表者は、『法華経直談鈔』の成立に大きな影響を及ぼした『法華経鷲林拾葉鈔』とを対比し、両者の内容検討を行って「直談」のあり方を検討したが、それが従来いわれているような民衆教化のための仏教の平易化とは異なるものであるという結果を得た。
また他の研究分担者もそれぞれのトピック研究を行い、中国分野では別紙記載の成果の外に、明代における「気」の哲学、また朱子学と陽明学に関する成果があり、仏教と朱子学、仏教と陽明学の対立と融和の基礎的事例研究となった。インド分野では仏教論理学と関わりをもつクマーリラ研究の成果があり、また原始仏教における『雑阿含』道品と部派仏教の『根本説一切有部毘奈耶薬事』との文献上の関係を解明する成果があった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 「『論語』学の形成時期における『論語鄭氏注』」試訳2007

    • 著者名/発表者名
      〓 和順
    • 雑誌名

      名古屋大学中国哲学論集 第6号

      ページ: 47-74

  • [雑誌論文] 祭式で虚偽を語ってはならないのは何のためか-定動詞表示と文脈-2006

    • 著者名/発表者名
      吉水清孝
    • 雑誌名

      印度学仏教学研究 55巻第2号

      ページ: 814-820

    • 査読あり
  • [雑誌論文] クマーリラによる定動詞接辞の表示理論について2006

    • 著者名/発表者名
      吉水清孝
    • 雑誌名

      印度哲学仏教学 第21号

      ページ: 298-315

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 『法華経直談鈔』の内容検討-『法華経鷲林拾葉鈔』との対比から-2006

    • 著者名/発表者名
      藤井教公
    • 雑誌名

      法華経と大乗経典の研究(望月海淑編)(山喜房仏書林刊行)

      ページ: 295-313

  • [雑誌論文] 雑阿含道品と根本説一切有部毘奈耶薬事2006

    • 著者名/発表者名
      細田典明
    • 雑誌名

      仏教学 第48号

      ページ: 1-20

  • [雑誌論文] 敬虔な朱子学者-胡居仁-2006

    • 著者名/発表者名
      佐藤錬太郎
    • 雑誌名

      中国思想の流れ(下)(晃洋書房刊行)

      ページ: 11-14

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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