研究課題
○今年度も弘前市立図書館所蔵の『弘前藩庁日記』の調査を継続して行った。「江戸日記」については、全ての冊の調査を終え、能楽関連記事の翻刻に着手した。「江戸日記」の調査終了をうけ、本年度から「御国日記」記載の能楽関連記事の抽出作業に入り、宝永年間までの分についてはすでに調査を終えている。「御国日記」は「江戸日記」と相互に補完しあう資料であり、来年度中には両日記全ての調査を終えたい。○秋田県立文書館所蔵の佐竹文書の調査を継続して行った。佐竹文書のうち家譜の調査をすべて終了し、能役者の分については翻刻作業に着手している。合わせて、佐竹文書中の日記資料などの調査にも着手し、写真撮影・複写を行った。調査により、佐竹家の所蔵面目録や江戸極初期のものと思われる部分謡本の存在が確認できたことも大きな成果である。○伊達開拓記念館蔵の伊達文書の調査を行った。そのうちシテ方大蔵庄左衛門家の伝書・型付、謡本などは撮影を行い、現在整理中である。○岡山大学付属図書館・池田家文庫蔵『日次記』(元禄4年~宝永2年分)により、池田家藩邸での演能状況について調査を行った。○狂言大蔵流宗家の大蔵弥右衛門虎明について、上演記録を中心にまとめて論文化した。
すべて 2007
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能楽研究 31(未定)