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2005 年度 実績報告書

16世紀以降の日本と東アジアのキリシタン文学とその影響度をめぐる総合的比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 17320042
研究機関立教大学

研究代表者

小峯 和明  立教大学, 文学部, 教授 (70127827)

研究分担者 渡辺 憲司  立教大学, 文学部, 教授 (00123761)
米井 力也  大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (50178373)
増尾 伸一郎  東京成徳大学, 人文学部, 助教授 (60183943)
キーワード石垣永将 / ルエダ神父 / ベッテルハイム / 斥邪録 / 聖パウロ教会 / キリシタン文庫
研究概要

1,沖縄調査
今年度は沖縄を重点地域とし、9月、11月、12月と集中的に調査した。沖縄県立図書館、琉球大学付属図書館、宮古島文化総合博物館等々の資料調査や遺跡調査を試みた。その結果、十七世紀の前半、石垣島で琉球最初の殉教者となった石垣永将と、フィリピンのマニラから渡琉して教化活動を行ったファン・デ・ロス・ルエダ神父の存在が浮かびあがってきた。また、十九世紀半ば、英国海軍伝導琉球伝導会から派遣され琉球伝導を精力的に展開、聖書の琉球語訳を試みたベッテルハイムの存在もあり、この両面から関連する資料調査収集を行い、今後の研究の基軸を確立することができた。
2,韓国調査
朝鮮漢文資料調査の一環にキリシタン文学を位置づけ、12月、3月とソウルの国立中央図書館、東国大学付属図書館、高麗大学付属図書館等々の調査を実施した。その結果、日本と同様、十九世紀に『斥邪録』などの天主教排斥の書物が種々製作されていることが判明、貴重な資料とその研究文献を収集することができた。江華島の踏査で十九世紀末期の教会も見学できた。
3,マカオ調査
3月、マカオの調査を実施した。文献調査は不十分であったが、現存する十七世紀初頭の聖パウロ教会の前壁をつぶさに見分することができた。
4,上智大学キリシタン文庫調査
1月、3月、上智大学のキリシタン文庫の資料調査を実施した。質量ともに膨大であるため、十九世紀後半までに刊行された和古書に対象をしぼり、基礎的な書誌調査を進めた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 東アジアの仏伝をたどる-比較説話学の起点2005

    • 著者名/発表者名
      小峯和明
    • 雑誌名

      文学 6巻6号

      ページ: 30-41

  • [雑誌論文] その後の「月のねずみ」考-二鼠譬喩譚・東アジアへの視界2005

    • 著者名/発表者名
      小峯和明
    • 雑誌名

      アジア遊学 79号

      ページ: 21-32

  • [雑誌論文] 野馬台詩注釈・拾穂2005

    • 著者名/発表者名
      小峯和明
    • 雑誌名

      日本文学 54巻7号

      ページ: 2-11

  • [雑誌論文] 熊楠と沖縄-安恭書簡と球陽写本をめぐる2005

    • 著者名/発表者名
      小峯和明
    • 雑誌名

      国文学 50巻8号

      ページ: 14-22

  • [雑誌論文] 牙娘の周辺2005

    • 著者名/発表者名
      渡辺憲司
    • 雑誌名

      文学 6巻6号

      ページ: 164-165

  • [雑誌論文] <天曹地府祭>成立考-『今昔物語集』を起点として2005

    • 著者名/発表者名
      増尾伸一郎
    • 雑誌名

      文学 6巻6号

      ページ: 106-121

  • [図書] 院政期文学論2006

    • 著者名/発表者名
      小峯和明
    • 総ページ数
      923
    • 出版者
      笠間書院

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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