研究課題/領域番号 |
17320044
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
ホーンズ シーラ 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70206035)
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研究分担者 |
丹治 愛 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90133686)
丹治 陽子 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (90188459)
アルヴイ なほ子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (20313174)
矢口 祐人 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (00271700)
土田 映子 北海道大学, 言語文化部, 准教授 (50313169)
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キーワード | ユートピア / ディストピア / アメリカ文学 / イギリス文学 / 文化地理学 / 政治批評 / フェミニズム / ダーウィニズム |
研究概要 |
平成20年度はこれまでの研究をふまえて、18世紀末から20世紀前半までの社会主義・共産主義ユートピア、ダーウィニズム的ユートピア、フェミニズム的ユートピアなどに関連する一次資料・二次資料の分析を行った。それにより、マルクス主義批評、コロニアル/ポスト・コロニアル批評、フェミニズム批評といった政治的批評の最新の理論を参照しながら、階級、人種(民族)、性別を軸にしてユートピア・ディストピアの表象を再解釈する試みを行った。イギリスよりジェームズ・ニール博士とイアン・クック博士を招聘し、ユートピアニズム言説をめぐる研究会を開催するとともに、文化地理学の観点からみたユートピアニズム研究のイギリスにおける現状について意見交換を行った。またアメリカよりショーン・シュー博士を招聘し、19世紀のアメリカ文学におけるユートピアニズム言説を巡る研究発表をしてもらった。さらにアルヴィ宮本はニュージーランドでユートピアニズム文学とその受容に関する現地調査を行った。矢口はアメリカでこれまでの研究にもとづき、ユートピア/ディストピアの表象に関する学会発表を行った。土田はテクノロジカルユートピアニズムとスウェーデン系移民に関する論文を執筆した。ホーンズは地理学とユートピアニズムに関する論文を執筆した。丹治愛はディストピアニズムのなかであらわれる生体解剖の表象、およびダーウィニズムとユートピア・ディストピアに関する考察を行い、論文を執筆した
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