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2005 年度 実績報告書

20世紀後半から21世紀初頭の日本におけるメディア革命の比較文化理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17320051
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

大宮 勘一郎  慶應義塾大学, 文学部, 教授 (40233267)

研究分担者 和泉 雅人  慶應義塾大学, 文学部, 教授 (40159801)
平田 栄一朗  慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (00286600)
粂川 麻里生  慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (00317504)
キーワードデジタル・メディア / 芸術批評 / 美学 / 翻訳 / 文化比較 / 大学論
研究概要

本研究は3ヵ年計画の初年度として、デジタル・メディアと旧来のアナログ・メディアとの出会い、そして後者から前者への歴史的移行という問題に重点を置いた。その際、ドイツ人文化研究者の講演会数回と、演出家、演劇評論家を招いてのシンポジウムを行い、意見交換に努めた。このうちオーストリア・グラーツ大学のディートマール・ゴルチュニッグ教授、ドイツ・マンハイム大学のヨッヘン・ヘーリシュ教授の講演会では、没後200年を迎えたフリードリヒ・シラーのデジタル・メディア時代における再検討の可能性について議論された。また、演劇評論家クラウス・デアムーツ、演出家ヴェルナー・フリッチュ、および研究分担者の平田栄一朗の3名によるシンポジウム「演劇とメディア」においては、一方でデジタル技術によって伝統的な地位を脅かされつつある演劇が、同じその技術を駆使しながら変貌しつつある様相が、舞台芸術に深く関わる三者によって紹介され、また論じられた。平田は自らも複数の劇団による欧米作品の日本語上演に関与しつつ、比較文学・文化的で実践的な視座から研究を行っている。同じく研究分担者の和泉雅人は、デジタル・アーカイヴに400年先立って知の網羅的システムを先駆的に構想した一七世紀の哲学者アタナシウス・キルヒャーに関する書物を上梓し、粂川麻里生は、デジタル時代におけるメディアとスポーツに関する比較文化的研究を続行中である。研究代表者大宮は、デジタル時代における美学と政治の関係を、ヴァルター・ベンヤミンの複製技術=芸術論を再検討しつつ考察した。また、技術の時代における大学のあり方を問う論考を継続的に執筆した。

  • 研究成果

    (19件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (17件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 大学の余白/余白の大学16「我々のもとに思考が生まれた」2006

    • 著者名/発表者名
      大宮勘一郎
    • 雑誌名

      未来 473

      ページ: 34-37

  • [雑誌論文] 大学の余白/余白の大学15 この奈落にこそ基盤が…2006

    • 著者名/発表者名
      大宮勘一郎
    • 雑誌名

      未来 472

      ページ: 28-32

  • [雑誌論文] 「戦慄」の解体-ベンヤミンの複製技術=芸術論の余白に-2005

    • 著者名/発表者名
      大宮勘一郎
    • 雑誌名

      日本独文学会学会誌「ドイツ文学」 V4-3

      ページ: 86-103

  • [雑誌論文] 大学の余白/余白の大学14 我々が行為しているとき、我々は何をしているのか2005

    • 著者名/発表者名
      大宮勘一郎
    • 雑誌名

      未来 471

      ページ: 11-15

  • [雑誌論文] 追悼の政治とその光学 エルンスト・ユンガー『追悼の政治』書評2005

    • 著者名/発表者名
      大宮勘一郎
    • 雑誌名

      未来 470

      ページ: 35-37

  • [雑誌論文] 大学の余白/余白の大学13 大学の友2005

    • 著者名/発表者名
      大宮勘一郎
    • 雑誌名

      未来 469

      ページ: 34-38

  • [雑誌論文] 大学の余白/余白の大学12 技術の集いを解く2005

    • 著者名/発表者名
      大宮勘一郎
    • 雑誌名

      未来 468

      ページ: 26-31

  • [雑誌論文] 大学の余白/余白の大学11 主なき大学2005

    • 著者名/発表者名
      大宮勘一郎
    • 雑誌名

      未来 467

      ページ: 6-11

  • [雑誌論文] 大学の余白/余白の大学10 大学という傷口2005

    • 著者名/発表者名
      大宮勘一郎
    • 雑誌名

      未来 466

      ページ: 8-12

  • [雑誌論文] 大学の余白/余白の大学9 high fidelity/high treason 22005

    • 著者名/発表者名
      大宮勘一郎
    • 雑誌名

      未来 464

      ページ: 10-15

  • [雑誌論文] 大学の余白/余白の大学8 high fidelity/high treason 12005

    • 著者名/発表者名
      大宮勘一郎
    • 雑誌名

      未来 462

      ページ: 1-4

  • [雑誌論文] 大学の余白/余白の大学7 もう一つの贈与と、その帰趨2005

    • 著者名/発表者名
      大宮勘一郎
    • 雑誌名

      未来 460

      ページ: 36-41

  • [雑誌論文] ラクー=ラバルト/カール・シュミット あるいは反復されるドイツ2005

    • 著者名/発表者名
      大宮勘一郎
    • 雑誌名

      カール・シュミットと現代(臼井隆一郎編)

      ページ: 415-438

  • [雑誌論文] 観客に潜む弱さ-アイナー・シュレーフの『母たち』における恐怖の演出2005

    • 著者名/発表者名
      平田栄一朗
    • 雑誌名

      日本独文学会学会誌「ドイツ文学」 V4-3

      ページ: 104-116

  • [雑誌論文] クローンの謎-川村毅作・演出『ハムレット・クローン』2005

    • 著者名/発表者名
      平田栄一朗
    • 雑誌名

      DeLi 4

      ページ: 131-133

  • [雑誌論文] ドイツ演劇のショック効果2005

    • 著者名/発表者名
      平田栄一朗
    • 雑誌名

      東京新聞

      ページ: 7月9日芸術面

  • [雑誌論文] エルフリーデ・イェリネク『散策中の対話』(翻訳)2005

    • 著者名/発表者名
      平田栄一朗
    • 雑誌名

      DeLi 4

      ページ: 14-26

  • [図書] アタナシウス・キルヒャーの世界 近代の黎明2005

    • 著者名/発表者名
      和泉雅人
    • 総ページ数
      205
    • 出版者
      丸善
  • [図書] BALL2005

    • 著者名/発表者名
      粂川麻里生
    • 総ページ数
      69
    • 出版者
      第三書房

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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