研究課題/領域番号 |
17320051
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
大宮 勘一郎 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (40233267)
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研究分担者 |
和泉 雅人 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (40159801)
FUERNKAES Josef 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (40306858)
平田 栄一朗 慶應義塾大学, 文学部, 准教授 (00286600)
粂川 麻里生 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (00317504)
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キーワード | メディア研究 / 思想史 / 独文学 / 表象文化 / 美学 |
研究概要 |
本研究は3カ年計画の第2年度として、デジタル・メディア時代における美学と芸術という問題に重点を置いた。その際、ドイツ・ジーゲン大学メディア美学科と本プロジェクトとの共催として、11月にジーゲン大学において開催されたシンポジウム「Orthodoxie und Paradoxien in medialen Konfiguration」に研究代表者の大宮と研究分担者粂川が参加し、前者はデジタル・メディア時代の公共的行為論について、後者は「パブリック・ビューイング」による群集の新たな組織化の可能性に関する講演を行った。また、研究分担者フュルンケースは、10月にベルリンで行われた「ベンヤミン・フェスティヴァル」のセッション責任者として企画に携わり、デジタル・メディア時代の美的知覚の変容について講演を行った。さらに研究分担者平田は、7月にアウグスブルクで行われた国際ブレヒト学会シンポジウムにおいて、日独の舞台芸術パフォーマンスを比較する講演を行った。これらの講演は、いずれも論文として印刷・出版される計画である。また、ドイツ人文化研究者を日本に招いて講演会を行い、意見交換に努めた。このうちドイツ人文化研究者の講演として、3月にボン大学ドイツ文学・文化研究科教授ミヒャエル・ヴェッツェル氏の講演会「Dekonstruktion im Zeitalter der Digitalisierung: Codierung und Decodierung von Kultur」を行った。芸術のマルチメディア化と、他者表象の変容に関して議論を深めることができた。本プロジェクトのこうした成果は、第3年度において、出版物としてまとめられる計画である。
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