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2006 年度 実績報告書

非言語的視覚課題を中心とした漸進的文処理過程の言語間比較検討

研究課題

研究課題/領域番号 17320066
研究機関中京大学

研究代表者

筧 一彦  中京大学, 情報理工学部, 教授 (90262930)

研究分担者 白井 英俊  中京大学, 情報理工学部, 教授 (10134462)
広瀬 友紀  東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (50322095)
野村 理朗  東海女子大学, 人間関係学部, 専任講師 (60399011)
キーワードPWI法 / 命名潜時 / 統語的曖昧性 / 統語構造 / 音声言語 / 韻律情報 / 言語間比較 / 脳波計
研究概要

1)漸進的文処理過程をとらえる方法の一つとして、絵の命名課題の利用が可能かどうかについての検討を引き続き進めた。今年度はその基本データをさらに取得するため、具象名詞を表す35枚の絵の干渉語セットとして、(1)絵と同一の名詞、(2)同じ意味カテゴリーの名詞、(3)異なる意味カテゴリーの名詞で絵と連想関係にない名詞、(4)異なる意味カテゴリーで絵と連想関係にある名詞、(5)意味的に遠く連想関係にない動詞、(6)意味的に遠いが連想関係にある動詞の6種類の単語を用い、絵との干渉を起こさせる実験を日本語母語話者の健常成人20名に対して行った。この結果干渉語が絵の提示に先行する場合にその効果が大きく、同時である場合に最大となり、200msを過ぎるとその効果は消失することを明らかとした。また、欧米語と異なり日本語では動詞-名詞(絵)の組み合わせは名詞句を形成しやすいので容易となることも分かった。これらの単語をベースとしたPWI(picture-word interference)の結果から、次のステップとしての文処理課題への適用にいたる基礎資料が得られた。
2)音声言語文の漸進的な理解過程においては、その韻律情報がどのように記号的言語情報と統合されているかを見ることも文の漸進的処理過程をとらえる上で重要となる。このような観点から話者が発話において統語的曖昧性の解消に付与する韻律情報と聴き手によるその利用のされ方に対して検討を進めてきた。話者が付与する情報については、生成された音声の音響的特徴のみからの検討だけでなく、その調音運動情報からの解析を開始した。
3)漸進的文処理過程に関する情報を相補的にとらえる手段として、今年度は脳波計測装置を導入し、その整備をはかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 話者の意図と聞き手の理解2006

    • 著者名/発表者名
      広瀬 友紀
    • 雑誌名

      認知科学 12.3

      ページ: 428-442

  • [雑誌論文] Processing Relative Clauses in Japanese2006

    • 著者名/発表者名
      Hirose Yuki
    • 雑誌名

      The Handbook of East Asian Psycholinguistics.volII Japanese 2

      ページ: 264-269

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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