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2005 年度 実績報告書

多言語辞書データベースに基づくキリシタン文献対訳辞書類の語彙体系の統合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17320070
研究機関東京外国語大学

研究代表者

豊島 正之  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教授 (10180192)

研究分担者 丸山 徹  南山大学, 人文学部, 教授 (40165949)
岸本 恵実  大阪外国語大学, 日本語・日本文化教育センター, 助教授 (50324877)
キーワードキリシタン文献 / 多言語辞書 / Calepinus / カレピーノ / Cardoso / Barbosa / 日葡辞書(日ポ辞書) / 羅葡日対訳辞書(ラポ日対訳辞書)
研究概要

この研究は、16世紀末〜17世紀初頭に日本でイエズス会が作成したキリシタン文献のうち、その特色の一つである対訳辞書類として「ラポ日対訳辞書」・「日ポ辞書」を取り上げ、当時の「大航海時代の対訳辞書」の一つとして捉え直すために、それと深い関連のある、当時の多言語辞書、ラテン語・ポルトガル語対訳辞書類の語彙データベースを構築する事によって、キリシタン文献対訳辞書類の語彙体系の特性を把握しようとするものである。
この研究で作成する多言語辞書・対訳辞書のデータベースの素材として、今年度は、下記の入力・校正を進めた。
1)キリシタン版「ラポ日対訳辞書」(ラテン語・ポルトガル語・日本語対訳)全文
2)キリシタン版「日ポ辞書」(日本語・ポルトガル語対訳)全文
3)Calepinus多言語辞書(ラテン語と諸言語対訳)の見出し語、(増補部分は来年度に回す事とした)
4)Cardoso著ラポ・ポラ辞書(ラテン語・ポルトガル語対訳)。1592年の増補版のみ入力済、初版は来年度に回す事とした)
5)Barbosa著ラポ辞書。
これらの文献の諸本、及び関連文献の原本調査のため、諸図書館の蔵書類を精力的に調査した。この結果、書誌的な研究も進め、一部は論文として公表した。
これらに基づくデータベースに就ては、lemmatization作業を進めたが、当時のポルトガル語の正書法は不安定であり、作業は難航した。このため、関連するポルトガル語正書法上の重要著作であるBento Pereyra(辞書の作者でもある)の正書法書の索引も作成し、この作業に資する事とした。この索引は、公刊した。こうしたポルトガル語正書法書のデータベース化は、lemmatizationの一助とすべく、来年度に進行させる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 国字本キリシタン文献のimpositionに就て2006

    • 著者名/発表者名
      豊島正之
    • 雑誌名

      訓点語と訓点資料 116(印刷中)

  • [図書] KEYWORD IN CONTEXT INDEX OF THE Regras Gerays, Breves, & comprehensivas DA MELHOR ORTOGRAFIA... (1666) BY BENTO PEREYRA2006

    • 著者名/発表者名
      Maruyama, Toru
    • 総ページ数
      237
    • 出版者
      東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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