研究概要 |
本研究は,次の3点を目的としている。 目的(1)4技能(読む,書く,話す,聞く)ごとに独立した文法シラバスを作成する。 (2)目的(1)の文法シラバスに基づき,学習目的,および,日本語レベルを考慮した4技能別の日本語教材(試行版)を作成する。 (3)目的(2)で作成した教材を実際に試用し,フィードバックを得る。 この目的を達成するために,最終年度である平成20年度は,次のような活動を行った。 <四技能別の教材コンテンツ作成> 昨年度までに引き続き,ウェブ教材のコンテンツを,技能ごとのグループで作成した。4カ年の活動の結果,4技能をあわせて1000弱の教材サンプルが完成した。作成過程においては,技能ごとに年に1回の打ち合わせ会を開催し意見交換を行った。今後は,関係する専門家の協力を得て,ウェブ教材として順次公開していく予定である。 <研究成果の発表> 次の2つの学会で研究成果を発表した。 小林ミナ・名嶋義直・品田潤子・宮崎聡子(2008年7月11-13日).「コミュニケーションのための「話す」教材」(一般発表:口頭),日本語教育国際大会(釜山外国語大学,韓国). 桑原陽子・中道一世・野田尚史(2008年10月12日)「「読む」コミュニケーションのための初級教材の作成と試用」(一般発表:ポスター),2008年度日本語教育学会秋季大会(山形大学). <研究成果報告書の作成> 4カ年の活動を報告書(A4版396ページ,800部)にとりまとめ,関連機関,研究者に送付した。
|