研究課題/領域番号 |
17320077
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
酒井 たか子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (40215588)
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研究分担者 |
西村 よしみ 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (40208228)
小林 典子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (00241753)
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キーワード | 聴解能力 / 音声による語彙問題 / 音声による文法問題。 |
研究概要 |
平成19年度までの研究成果を踏まえ、以下の研究をすすめた。1.中上級者向けの聴覚提示による語彙テスト問題を新たに作成した。特に同音異義語や似た音からどのように語彙を推測するか(例:昨日のコウエンは長かった/面白かった(講演、公園、公演))の観点から作成し、中級23名、上級17名の漢字圏、非漢字圏学習者に実施し、テストの項目分析を行った 2.WEBテストの開発を進め、将来の渡日前に遠隔で受験できるテストの実用化の可能性をさぐった。語彙、文法、聴解力の知識面を問う問題と、即時的な日本語処理力を問うSPOTの問題をロゴスウエアと共同でプログラムを開発し、TTBJ(筑波日本語テストバッテリー集)が一応完成した。しかし、テスト実施が30名以上になると、動きが遅くなったりデータが格納できないなどのバグが発生しており、さらに改定が必要となっている。 3.初級向けのSPOTテスト(simple performance oriented test)の改定版のデータを増やして、分析を進めた。語彙項目による同形式のテストが有効であることを考察した。 4.「DIFを用いた日本語テスト改善に向けての基盤的研究」(研究代表者三枝令子)の研究分担者として本研究と共同で、すでに作ったテストをDIF(Differential Item Functioning)の側面から分析を進め、テスト項目のもつ公正性や、母語による特徴の検討を行った。 5.2009年3月21日に韓国日本語學会第19回学術発表会においてシンポジウムを行った。(酒井、小林) 6.韓国日本語學会第19回学術発表会論文集に、「即答要求型テストとしてのSPOT」(小林)「初級向けSPOTの開発」(1O4-110)が掲載された。 7.フランス日本語教育の学会のシンポジウム学会において、E-learningの面からの発表を行った。(西村)
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