研究課題/領域番号 |
17320079
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
富谷 玲子 神奈川大学, 外国語学部, 専任講師 (40386818)
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研究分担者 |
高木 南欧子 神奈川大学, 外国語学部, 特任講師 (60409878)
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キーワード | 話し言葉 / 学術場面 / 超級日本語 / コーパス / 大学生 / スピーチ / 協同学習 / 日本語使用実態 |
研究概要 |
学術場面における超級話し言葉コーパスの構築のために、平成17年度はコーパスの設計、データ収集、データ保存方法、スクリプト記述方法に関する基礎研究を行った。具体的な内容は以下の通り。 1.コーパスの設計に関して (1)コーパスに関する先行研究の収集 (2)日本語を対象とした既存の話し言葉ならびに書き言葉のコーパスの収集と分析 (3)話し言葉・書き言葉のデータ化と記述方法に関する先行研究調査 (4)コーパスに関する研究会の主催 (5)他機関主催のシンポジウムへの参加 2.データ収集・データ保存に関して (6)音声解析ツールの比較検討 (7)本研究に最適なデータ収集方法の検討 (8)音声・画像データに関する保存方法の検討 3.スクリプト記述方法に関して (9)独話(スピーチ)データのスクリプト記述・分析方法の決定 (10)三人会話データのスクリプト記述・分析方法の基本方針検討 協同学習場面のデータとして三人会話の録音・録画データ収集を行った。日本語母語話者による母語場面での協同学習と日本語非母語話者(留学生)と日本語母語話者の大学生の接触場面とを設定した。平成17年度は、長時間の協同学習場面については、母語場面の三人会話(60分)6本、接触場面の三人会話(60分)6本の計12本(計12時間)をデータとして収集した。2分程度の短時間の協同学習場面については、母語場面・接触場面合わせて約1時間分のデータを収集した。3分程度の日本語母語話者(学部学生)・日本語非母語話者(学部留学生)のスピーチを計60本(計3時間)収集した。 音声とトランスクリプトをリンクして同時表示することができるツールを用いて、平成17年度末までに24本の独話(スピーチ)のトランスクリプトを作成した。三人会話のデータ化に関しては、先行研究と音声解析ツールの収集と検討をこれまでに行った。三人会話のデータ管理方法、トランスクリプト化の方法、音声とトランスクリプトのリンク表示方法については現在開発中であり、間もなく確立できる見通しにある。
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