研究課題
基盤研究(B)
本研究は、日本の大学が所蔵している歴史的公文書の評価・選別方法について基礎的な調査研究を行い、何らかの具体的なモデルを提示することを目的とした。公文書管理を重要な役割とするアーカイヴズにおいては、適切な評価・選別とそれによる効率的な文書管理は不可避の課題であるからである。本研究は、合計9回の研究会を開催した。研究会では、1.国内外の評価・選別論の批判的検討2.研究分担者の所属する大学アーカイヴズにおける現状の紹介とそれぞれの活動の中での評価・選別の位置づけ3.評価・選別を先駆的に実践している自治体公文書館の視察と担当者との意見交換4.イギリス・グラスゴー大学のアーキヴィストとの研究会における日英大学アーカイヴズについての比較検討などを行ってきた。このような研究を行う中で、本研究の参加者の間で国立大学アーカイヴズに求められる役割やその中心的業務について共通理解を得ることができた。その上で、とりあえず最も大規摸な公文書管理を行っている京都大学大学文書館における評価・選別の作業モデルを試作した。国・自治体レベルにおける文書管理の重要性が社会的関心を呼んでいる昨今、大学アーカイヴズに関するこのような研究は、大きな意味を持つものであると考えられる。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)
京都大学大学文書館研究紀要 第6号
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北海道大学大学文書館年報 第1号
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