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2006 年度 実績報告書

日唐律令比較研究の新段階

研究課題

研究課題/領域番号 17320097
研究機関東京大学

研究代表者

大津 透  東京大学, 大学院人文社会系研究科, 助教授 (70194199)

研究分担者 池田 温  創価大学, 文学部, 特任教授 (90000570)
辻 正博  滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (30211379)
坂上 康俊  九州大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (30162275)
榎本 淳一  工学院大学, 工学部, 教授 (80245646)
古瀬 奈津子  お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (20164551)
キーワード日本史 / 古代史 / 律令法 / 唐令
研究概要

本研究は、1999年に中国寧波で発見された北宋の令である『天聖令』の全文公表に備えて、受け皿となる研究の体制を構築しておき、日唐律令制比較研究を新たな段階に進めることを目的としている。
研究代表者と研究分担者計10名が3つの研究班組織を作って令の編目ごとに分担して検討し、全員参加する形で研究会を行い、その成果を発表し検討した。今年度は、国内では東京と箱根で3回の研究会を開催したほか、5月の東方学会国際東方学者会議では、研究代表者大津が組織責任者となって北京より招いた呉麗娯教授や研究分担者稲田を報告者として「古代東アジアにおける王権と喪葬儀礼」と題するシンポジウムを開き、メンバーのほとんどが参加した。海外では9月には上海師範大学で開かれた天聖令の発見者戴建国教授主催の「唐宋時期的法律与社会」国際学術研討会に7名のメンバーが出席し報告した。
さらにようやく中国社会科学院歴史研究所による天聖令の整理と刊行が実現し、11月にその公表にあわせて寧波で開催された中外蔵書文化国際学術研討会に招待を受け、7名が参加し、歴史研究所のメンバーと討論と学術交流を行い、天聖令の全文を日本に持ち帰った。つづいて12月にはそのプロジェクト責任者である黄正建教授を招き、箱根で合宿形式の充実した研究会を開いた。
中華書局から刊行された『天一閣蔵明鈔本天聖令校証』は上下2冊、750頁に及ぶ大著であり、現在そこに示された唐令復原案や論証の検討を分担して行っており、中国側の努力に恥ずかしくない成果を上げるよう努力しているところである。

  • 研究成果

    (20件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (18件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 唐令と日本令(五)2007

    • 著者名/発表者名
      池田 温
    • 雑誌名

      創価大学人文論集 19

      ページ: 69-102

  • [雑誌論文] 北宋天聖雑令に関する覚書2007

    • 著者名/発表者名
      三上 喜孝
    • 雑誌名

      山形大学歴史・地理・人類学論集 8

      ページ: 90-117

  • [雑誌論文] 律令国家と医学テキスト2007

    • 著者名/発表者名
      丸山 裕美子
    • 雑誌名

      法史学研究会会報 11

      ページ: 1-16

  • [雑誌論文] 古代日本における律令の受容2007

    • 著者名/発表者名
      大津 透
    • 雑誌名

      ユーラシアにおける文化の交流と転変(羽田正編)

      ページ: 57-71

  • [雑誌論文] 礼と儒教思想2006

    • 著者名/発表者名
      大隅 清陽
    • 雑誌名

      列島の古代史7 信仰と世界観(岩波書店)

      ページ: 89-125

  • [雑誌論文] 遷刑・「徒遷刑」・流刑2006

    • 著者名/発表者名
      辻 正博
    • 雑誌名

      江陵張家山二四七号墓出土漢律令の研究(論考編)(冨谷至編)

      ページ: 305-339

  • [雑誌論文] 大化改新論の現在2006

    • 著者名/発表者名
      大隅 清陽
    • 雑誌名

      日本歴史 700

      ページ: 26-34

  • [雑誌論文] 日本列島は「東アジア」なのか2006

    • 著者名/発表者名
      坂上 康俊
    • 雑誌名

      東アジア古代国家論(田中良之・川本芳明編)(すいれん舎)

      ページ: 120-137

  • [雑誌論文] 古代史の舞台・西海道2006

    • 著者名/発表者名
      坂上 康俊
    • 雑誌名

      列島の古代史1 古代史の舞台(岩波書店)

      ページ: 367-387

  • [雑誌論文] 日韓木簡学の現状とその整理状況2006

    • 著者名/発表者名
      三上 喜孝
    • 雑誌名

      唐代史研究 9

      ページ: 38-55

  • [雑誌論文] 習書木簡からみた文字文化受容の問題2006

    • 著者名/発表者名
      三上 喜孝
    • 雑誌名

      歴史評論 680

      ページ: 53-63

  • [雑誌論文] 古代日本の隣保組織について2006

    • 著者名/発表者名
      三上 喜孝
    • 雑誌名

      ヘスティオとクリオ 4

      ページ: 5-22

  • [雑誌論文] 平安中後期の国家論のために2006

    • 著者名/発表者名
      大津 透
    • 雑誌名

      日本歴史 700

      ページ: 44-57

  • [雑誌論文] 古代東アジアにおける王権と喪葬儀礼2006

    • 著者名/発表者名
      大津 透
    • 雑誌名

      東方学会報 90

      ページ: 12-15

  • [雑誌論文] 出土文献研究と出土文字資料研究2006

    • 著者名/発表者名
      坂上 康俊
    • 雑誌名

      創文 492

      ページ: 6-9

  • [雑誌論文] 敦煌学の新展開2006

    • 著者名/発表者名
      池田 温
    • 雑誌名

      東方 310

      ページ: 28-30

  • [雑誌論文] 唐告身と日本古代の位階制(大庭脩著)2006

    • 著者名/発表者名
      稲田奈津子
    • 雑誌名

      唐代史研究 9

      ページ: 132-140

  • [雑誌論文] 日本古代史研究と史料(佐伯有清編)2006

    • 著者名/発表者名
      稲田奈津子
    • 雑誌名

      日本歴史 703

      ページ: 105-107

  • [図書] 王権を考える2006

    • 著者名/発表者名
      大津透編, 古瀬奈津子, ほか
    • 総ページ数
      254
    • 出版者
      山川出版社
  • [図書] 新体系日本史1 国家史2006

    • 著者名/発表者名
      宮地正人他編, 大津透, ほか
    • 総ページ数
      572
    • 出版者
      山川出版社

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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