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2006 年度 実績報告書

韓国出土文字瓦データベース構築のための予備研究

研究課題

研究課題/領域番号 17320110
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

田中 俊明  滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (50183067)

研究分担者 亀田 修一  岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (10140485)
高 正龍  立命館大学, 文学部, 教授 (40330005)
吉井 秀夫  京都大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (90252410)
井上 直樹  京都府立大学, 文学部, 専任講師 (80381929)
東 潮  徳島大学, 総合科学部, 教授 (70243673)
キーワード韓国 / 文字瓦 / 忠清北道 / 忠清南道 / 父母山城 / 刻印瓦
研究概要

本年度は8月に忠清南北道を中心にした、3月に釜山・全羅道・ソウル地域の調査を進めた。8月は、国立清州博物館(特に雲泉洞寺趾・上党山城)・忠北大学校中原文化研究所(上党山城)・清州大学校博物館(雲泉洞寺趾)・中原文化財研究院(父母山城)・忠清南道歴史文化院(栢嶺山城)・順天大学校博物館(馬老山城)などである。昨年度にひきつづき、発掘調査によって出土した文字瓦を中心にして、その拓本採択・写真撮影・観察を実施した。中原文化財研究院では、好意によって、清州父母山城の未報告の文字瓦も調査することができた。3月には、所在状況と資料調査を実施した。写真は、昨年同様、われわれによる記録写真のほか、写真作家で、韓国各地の国立博物館での特別展などの際に遺物・遺跡写真を撮っている呉世允氏に依頼している。採択・観察は、研究協力者として大学院生3名(韓国檀国大学・立命館大学・滋賀県立大学)にも同行してもらい進めた。文字の解読・解釈はわたしと共同研究者の井上直樹で行った。これによって、忠清道方面の調査は、諸機関の知人等の協力もあって、十分に進めることができた。共同研究者の高正龍・吉井秀夫は、3月に個別に調査を進めた。当面は、このようなデータ集積作業が中心である。ただし現物を通しての調査には限界があり、報告書の図版・釈読などをデジタルデータとして取り込む作業をすすめている。それは主に、アルバイトによる。また、1月には、韓国の刻印瓦の研究者を招聘して、研究会を開いた。この刻印瓦は百済地域に多く、来年度も継続するかたちで、別の研究者を招聘して、データとあわせて1冊にまとめたい。瓦を対象にした研究としては、高正龍にいくっかの研究があり、田中・吉井は、文字瓦を歴史資料として利用した研究成果および、研究史に関する論考を公刊した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 朝鮮三国の都城と中国2006

    • 著者名/発表者名
      田中俊明
    • 雑誌名

      都市と環境の歴史学 第2集

      ページ: 427-448

  • [雑誌論文] 新羅王京に対する見方2006

    • 著者名/発表者名
      田中俊明
    • 雑誌名

      建築歴史研究 15巻4号

      ページ: 161-172

  • [雑誌論文] 百済武寧王の登場と文周王系2006

    • 著者名/発表者名
      田中俊明
    • 雑誌名

      有光教一先生白寿記念論叢 (高麗美術館研究所)

      ページ: 155-171

  • [雑誌論文] 高句麗寺院の調査と現状2006

    • 著者名/発表者名
      田中俊明
    • 雑誌名

      第9回天台国際学術大会 (大韓仏教天台宗総務院・天台仏教文化研究院)

      ページ: 57-87

  • [雑誌論文] 統一新羅施釉瓦?考-施釉敷?の編年と性格2006

    • 著者名/発表者名
      高正龍
    • 雑誌名

      有光教一先生白寿記念論叢 (財団法人高麗美術館)

      ページ: 303-318

  • [雑誌論文] 釜山考古会と博物館建設運動2006

    • 著者名/発表者名
      吉井秀夫
    • 雑誌名

      喜谷美宣先生古稀記念論集 (喜谷美宣先生古稀記念論集刊行会)

      ページ: 675-684

  • [図書] 倭と加耶の国際環境2006

    • 著者名/発表者名
      東潮
    • 総ページ数
      362
    • 出版者
      吉川弘文館

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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