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2008 年度 実績報告書

韓国出土文字瓦データベース構築のための予備研究

研究課題

研究課題/領域番号 17320110
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

田中 俊明  滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (50183067)

研究分担者 亀田 修一  岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (10140485)
高 正龍  立命館大学, 文学部, 教授 (40330005)
吉井 秀夫  京都大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (90252410)
キーワード韓国 / 文字瓦 / 刻印瓦 / 弥勒寺址 / 全羅北道 / 忠清南道
研究概要

本年度は8月と9月とに全羅北道任実郡・全州市・益山市、忠清南道扶餘郡において調査を行った。任実では全北文化財研究院、全州では国立全州博物館、益山では道立弥勒寺址遺物展示館、扶餘では国立扶餘文化財研究所・国立扶餘博物館である。昨年度までと同様、発掘調査によって出土した文字瓦を中心にして、その拓本採択・写真撮影・観察を実施した。それ以外に、6月に文字瓦出土遺蹟の調査、および調査予定の博物館等との打合せを行った。写真は、これまで同様、記録写真のほか、写真作家の呉世允氏に依頼している。採択・観察は、共同研究者亀田・高のほか、研究協力者として橿原考古学研究所学芸員3名と大学院生2名(立命館大学・滋賀県立大学)にも同行してもらい進めた。文字の解読・解釈はわたしと京都府立大学井上直樹准教授とで行った。今回は特に、百済刻印瓦を集中して調査した。その中心は弥勒寺址出土瓦であり、量が膨大であるため、その一部を調査したにとどまった。また山城出土の刻印瓦の調査も、大きく進めることができた。共同研究者の吉井はそれとは別に調査を進めた。このような現物を通しての調査には限界があり、報告書の図版・釈読などをデジタルデータとして取り込む作業も進めた。それは主に、アルバイトによる。また、11月には、韓国から4名の刻印瓦の研究者や、刻印瓦出土遺跡の調査者を招聘しての研究会を開いた。その成果は一昨年に開いた研究会の成果とあわせて刊行を予定している。研究の主眼は、そうした調査や検討をふまえた、データベースの構築であるが、その準備段階はおよそ終わることができ、本格的に入力作業を進めるプロジェクトに進みたいと考えている。文字瓦を直接対象にした研究としては吉井に研究があり、田中・亀田は、文字瓦を資料として利用した研究成果を公刊した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 朝鮮半島における造瓦技術の変遷2009

    • 著者名/発表者名
      亀田修一
    • 雑誌名

      『古代東アジア交流の総合的研究』(奈良文化財研究所)

      ページ: 122-156

  • [雑誌論文] 百濟の對梁外交2008

    • 著者名/発表者名
      田中俊明
    • 雑誌名

      忠清学と忠清文化 7

      ページ: 83-132

  • [雑誌論文] 武珍古城出土文字瓦の再検討2008

    • 著者名/発表者名
      吉井秀夫
    • 雑誌名

      『吾々の考古学』(和田晴吾先生還暦記念論集刊行会)

      ページ: 583-599

  • [学会発表] 5〜6世紀南海岸地域の伽耶・百済・倭2008

    • 著者名/発表者名
      田中俊明
    • 学会等名
      韓国・上古史学会
    • 発表場所
      順天大学校
    • 年月日
      2008-11-14
  • [図書] 朝鮮の歴史2008

    • 著者名/発表者名
      田中俊明(編著)
    • 総ページ数
      372
    • 出版者
      昭和堂

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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