研究課題/領域番号 |
17320111
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
平田 茂樹 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (90228784)
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研究分担者 |
岡 元司 広島大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (10290777)
須江 隆 日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (90297797)
遠藤 隆俊 高知大学, 教育学部, 教授 (00261561)
中島 楽章 九州大学, 大学院・人文科学研究科, 准教授 (10332850)
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キーワード | 墓 / 宗族 / 社会的結合 / 列女 |
研究概要 |
本研究は、「墓」を共通の素材として、宋代社会の結合の特色とその変化を、唐・北宋交代期、北宋・南宋交代期を射程に入れて分析することを目的としている。本年度は、共同研究第三年度として、以下のことを行った。(1)「墓」関係史料が宋代の社会構造解析にどのような有効性を持つのか、4月、6月、10月、2月と4度にわたり研究集会を開き、意見交換を行った。研究分担者が各自報告した以外にも、国内より緒方賢一、水越知、榎並岳史、国外より黄寛重(台湾、中央研究院)、卞利(安徽大学)などの研究者を招き、当該問題について報告を依頼し、討論を行った。とりわけ、黄寛重氏の報告においては北宋、南宋交代期における科挙、婚姻、政治闘争を軸に宗族の発達,衰退に関する大きな構図が示された。水越知、卞利報告においては列女、節婦が死後どのように顕彰され、記述されていくのか、またその顕彰施設であう牌坊、女祠などについて具体的な提言をいただいた。また、八月には平田、中島がICAS(アジア学者会議)、9月には平田、遠藤が韓国の中国史学会の出土資料に関する国際シンポジウムに参加し、当該テーマに闘わる報告を行った。これらの成果については、次年度、学術雑誌に公開する予定である。(2)研究分担者は国内の図書館、研究機輿にて資料収集に努めた外、平田は広州、徽州、岡、遠藤は台湾にて調査を行った。(3)研究分担者は当該研究を進める上で必要となる図書、DVDなどの資料を購入した。
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