研究課題/領域番号 |
17320116
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
深澤 克己 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60199156)
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研究分担者 |
櫻井 万里子 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90011329)
河原 温 首都大学東京, 都市教養学部, 助教授 (70186120)
北村 暁夫 日本女子大学, 文学部, 助教授 (00186264)
西川 杉子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (80324888)
千葉 敏之 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (20345242)
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キーワード | 西洋史 / 社会史 / 宗教史 / 秘密結社 / 儀礼 / フリーメイソン / 兄弟団 / 神秘主義 |
研究概要 |
平成17年度におこなった研究は、研究計画の初年度ということで研究の環境づくりと資史料の収集、調査活動が主体となった。まず事前に各研究者の分担を確認し、それに基づき、各研究分担者は主に7月〜9月の期間に各々海外の調査地に渡航し、現地にて図像史料を含む、関連の資史料を調査・収集した。今年度の具体的な調査地域は、イギリス(西川・北村)、イタリア(北村)、フランス(深沢・北村・西川)である。さらに研究代表者は、フリーメイソンの各会所(ロッジ)など、研究上重要な施設や史跡についての現地調査(フィールドワーク)をおこない、また海外のフリーメイソン研究の第一人者との意見交換に加えて、現存するメイソン会所の役員からの聞き取り調査をもおこなった。以上の調査結果を持ち帰り、12月に開いた最初の会合の場で、各自の調査・研究成果について報告をおこなって、全体で討議した。収集した史料の専門的分析は各研究分担者が個別におこない、そこで得られた成果はコンピュータを用いて随時データベース化している。10月には古代ギリシアの宗教結社研究の第一人者であるポール・カートリッジ教授をケンブリッジ大学よりお招きし、セミナー及び講演をお願いした。さらに年度末の3月に2回目の研究会を開き、1年間の成果の総括をおこなうとともに、次年度への課題を明らかにした。なお、研究遂行上不可欠な専門図書については、夏期調査の際、あるいは年度を通じて随時購入した。今年度はとくに、フリーメイソン研究の重要史料として、ゲオルク・クロス文書(デン・ハーグ、グランドロッジ図書館所蔵)のマィクロフィッシュ全点を備品として購入した。同文書の分析には、主に研究代表者があたっている。
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